東京医科歯科大学

大学院医歯学総合研究科 環境社会医歯学講座

寄生虫学・熱帯医学分野

Department of Parasitology and Tropical Medicine (TMDU)

〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-45

M&Dタワー 16階北

2021年8月より新体制になりました。研究室の名称を「寄生虫学・熱帯医学分野」に変更し、新たな気持ちで研究や教育に取り組んでまいります。

日本学術振興会の特別研究員、博士・修士課程の学生、プロジェクトセメスターなどさまざまな機会で一緒にマラリア研究を推進してくれる方を歓迎します。申請書作成のお手伝いもいたします。ラボの見学も随時受け付けています。石野(tishino.vipアットマークtmd.ac.jp)までお問い合わせください。

 寄生虫疾患は、今なお世界各地で人々の生活に大きな影響を与え続け、その対策は保健衛生における重要な課題です。世界三大感染症の1つであるマラリアは、世界中で2億人を超える人が感染し、アフリカの特に5歳以下の乳幼児を中心に年間60万人が亡くなります。住血吸虫症も世界中に2億人を超える感染者がいるものの、「顧みられない熱帯病」として、有効な対策の開発に向けて十分にリソースが割かれていません。私たちは、このような寄生虫疾患に対し、病原寄生体の感染機構の解明や、宿主との相互作用を解明する事を目標に、基礎研究に注力します。これらの基礎研究は、寄生虫の生物学的な理解を深めることに留めることなく、感流行地を含め世界の研究者たちと連携し、ワクチンや薬剤の開発へと展開させます。

 本分野は、衛生動物学の研究を主として開設され、その後寄生虫の中でも蠕虫をテーマに活発な研究を展開してきた歴史があります。今後は、マラリア原虫をメインのテーマとしながら、これまでの蓄積を活かし、住血吸虫症など重要な寄生虫疾患を対象に研究を進めます。また、ガーナやラオスなどの感染流行地におけるフィールド研究を実施し、寄生虫疾患の新規診断ツールやワクチン開発への展開も目指していきます。(詳細は研究のページへ)

最近のニュース

2024年4月 熊谷先生が新天地に昇進&異動されました。不安ですが頑張っていきます。今年は桜の下でラボメンバーの写真をとりました!

2024年3月 第93回 日本寄生虫学会大会にて、石野が第71回小泉賞を授与されました。多くの皆様のご指導とサポートのお蔭です。これを機に、さらに面白い研究を追い求めていきたいと思っています。一緒に研究してくださる仲間を募集中です!

2023年9月 ガーナからの国費留学生3名が博士の学位を授与されました。おめでとうございます。飛躍を期待しています。また、日本、ガーナ、あるいは世界のどこかで会いましょう!

2023年9月 学振特別研究員の窪田さんが、新たな研究人生の幕開けとして巣立ちました!近い領域ですし、これからも協力して寄生虫学の研究を盛り立てていきましょう。おめでとうございます!

2023年9月 タイ王国マヒドン大学の博士課程のPloyさんが当ラボで研究をはじめました。3ヶ月の予定です。遺伝子改変原虫を作出しつつ、多くのことを学んでください。石野の最初の責任著書論文の筆頭だったNiwatさんの指導学生とは・・・感慨深いですね!

今年度のプロジェクトセメスターは、前年度から引き続き、秋山桃歌さん、片瀬瑛司さんが在籍します。ガーナにも派遣予定で、いろいろな経験を積んでください。また、研究実践プログラムには、銭本竜太郎さん、井上美涼さん、今田敬都さんが参加します。賑やかになりますね。滅多に経験できない何かを探して研究に取り組んでください。

2023年6月から、馬場みなみさんが助教として着任しました。特にスポロゾイトを対象とした研究での活躍を期待しています。少しずつメンバーが増えてきました。協力して新しい研究を推進しましょう!

2023年5月17日 BBセミナーに石野が登壇し、「世界三大感染症:マラリアの巧妙な寄生戦略の解明に向けた取り組みとワクチン開発への展望」というタイトルでお話しします。是非参加登録をお願いします。

2023年4月にタイから医学部生のファーさんが研修で3週間滞在しました。さまざまな蠕虫の取扱を学び、手書きのイラストと共に成果報告をおこなってくれました。いろいろなことに真面目に取り組む姿勢が印象的でした。どうぞよい医療者になってください!

2023年4月から、関根さんが博士課程に所属します。新たな気持ちでまたマラリア原虫に取り組んでいきましょう。

2022年度はたくさんの論文発表がありました。熊谷先生の筆頭著者の論文がPathogensInt J Parasitol Parasites Wildに、共著論文がiScienceに掲載されました。新澤先生と窪田さんの共著論文が、Nat. Commun.に、大学院生の筆頭論文が、Microbiol SpectrParasit Vectorsに掲載されました。

2023年3月29-31日 日本寄生虫学会(金沢)に参加しました。教室からは全部で7演題口頭発表を行いました。ちょうど桜が満開になり最高な時期の金沢となりました。研究面でも引き続き花を咲かせられますように。

2022年12月12日 Seattle Children's Research InstituteのVaughan博士が、Using Plasmodium falciparum experimental genetic crosses for vaccine design and studies of parasite fitness” のタイトルで大学院特別講義としてお話しいただきます。どうぞ皆様ご参加ください。

2022年11月 東京で開催されるPasteur Japan Autumn School 2022にて、石野が "The way to Institut Pasteur continues to elucidate the molecular mechanisms of malaria parasite infection”のタイトルで講演しました。

2022年10月 タイ、バンコクにおいて開催される国際学会 (ICTMM) にて、石野が「Molecular mechanisms of malaria transmission to mammals via mosquitoes」のタイトルで 招待講演を行いました。

2022年10月1.2日 東京医科歯科大学において、第81回日本寄生虫学会東日本支部大会・日本共生生物学会第6回大会 合同大会を開催しました。新澤先生が特別講演で、熊谷先生、大学院生の岡田さん、篠崎さん、石野が一般講演で話しました。岡田さんがBest presentation awardに選出されました!

2022年9月 ADDO GYAN DANIEL KWEKUさんとOWUSU KOFI BAFFOUR-AWUAHさんが、博士の学位を授与されました!次のステージでも頑張ってください。

2022年9月 石野第20回あわじ感染と免疫国際フォーラム「Molecular mechanisms of malaria transmission to mammals via mosquito vectors」のタイトルで招待講演を行いました。

2022年8月 石野責任著書の論文が、Communications biology に掲載されました。

20226月 大学院生の窪田さんの論文がFrontiers in Cellular and Infection Microbiology に受理されました。

20225月 帯広で開催された第91回日本寄生虫学会に5名で参加しました。大学院生のDanielさんが口頭発表を、石野が、シンポジウムにて講演を行いました。本大会にて長岡先生が、寄生虫学会の奨励賞を受賞しました。

20225月 新澤先生の論文が、Frontiers in Tropical Diseases に掲載されました。

2021年5月 研究実践プログラムとして、3年生の秋山桃歌さん、片瀬瑛司さん、2年生の銭本竜太郎さんが参加することになりました。

20224月 プロジェクト講師として長岡ひかるさんが参加します。ガーナ拠点の担当として活躍を期待します。ラオスの国費留学生として、Oundavong Sunti さんが博士課程に進学します。また、岡田玲奈さんが、修士課程の学生としてラボに参加します。賑やかに頑張っていきましょう。

20223月 GHIT-PDPs 第5回目のセミナーに石野が登壇しました。youtubeで講演内容が公開されています。

2022 2月 博士課程の学生Danielさんの論文がPLOS Oneに掲載されました。

2022年1月 熊谷先生の論文がParasitology Internationalに受理されました。

2022年1月 石野の共著論文がmBioNPJ Vaccines に受理されました。

2021年12月 石野の共著の総説がParasitology International に受理されました。

2021年12月 新澤先生の共著論文がFrontiers in Cellular and Infection Microbiology に受理されました。

愛媛大学プロテオサイエンスセンター PROSシンポジウム「難病のプロテオ医学研究2021「The Genetics, Biology and Epidemiology of Diseases of Poverty」で石野が招待講演を行いました。

2021年12月 研究室の名称が、寄生虫学・熱帯医学部門に変更になりました。

2021年11月 日本パスツール財団が主催する「女性研究者の視点による感染症予防への取組で石野が講演しました。youtubeでも講演内容が公開されています。

2021年9月 新澤先生の共著論文がScientific Reports に受理されました。

2021年8月 石野が当分野の教授として着任しました。これからよろしくお願いします。

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