MetaMoJi ClassRoom 実践事例 (中学・高等学校)の要点をまとめました。なお、この記事では「MetaMoJi ClassRoom」のことを「MetaMoJi」と表記しています。
元サイトの方では学校ごとに実践をまとめてありますが、この記事では使用場面ごとに分けてまとめました。先生方にアイデアを得ていただければ幸いです。一つずつは非常に短くまとめてありますので、もっと詳しく知りたい場合は、元サイトの方で確認していただくか、下のアンケートやTwitterに質問してください。
多くの先生にMetaMoJiを使って授業をしていただきたいと思ってまとめました。やってみると、やる前に思っていたほどの複雑さはありません。時間を有効活用できたり、多くの場面で生徒の活動をサポートできたりします!!
こちらもおすすめです。→ MetaMoJiを使えば、お仕事を減らせます
ツインリバー公立高校(アメリカ)
MetaMojiは対面授業でもリモート学習でも機能するので、いつでも生徒の学習の過程(学習の作業や進捗状況)を見ることができる。例えば、コロナ対策や気象警報発令時の自宅学習でも、MetaMoJiを使えば生徒の学習を支援することができる。
聖徳学園中学・高等学校
山本先生は、以前は問題の答え合わせのときに、生徒に黒板に解答を書かせていた。でも、それでは一部の生徒の解答しか確認できず、時間もかかっていた。MetaMoJiを使ったところ、全員の解答を一瞬で提示でき、進捗状況も確認できるので、授業の効率が良くなった。生徒が苦戦する様子や解き方の過程を見て学ぶことが多い。
この実践に興味を持った方はこちら。 → モニタリングする
名古屋経済大学 市邨中学校・高等学校
2020年度4・5月の自宅学習期間にオンライン授業を実践した。
伊藤先生(国語)はMetaMojiで簡単な小テストから実施してみることにした。何度かやってみると、ZoomとMetaMojiがあればオンライン上でも通常の対面授業に近いものができると思った。伊藤先生はオンライン上でも協同学習ができることについて、「生徒同士で意見が見られるようになったので、生徒は“この子はこんな風に考えるのか・こういう意見があるのか”と読みを深られめるようになった」と話した。
堀場先生(数学)はZoomとMetaMojiにプロジェクターを足した。プロジェクターで生徒の表情(理解度)を確認しながら、MetaMojiで採点やノートの添削を行う。
その他のメリットとして、
・紙で配布しなくていいし、課題の郵送時間をなくせること。また、郵送されてきたプリントが不足している恐れもない。プリントに不備があれば、すぐに訂正できる。
・長期休暇中の課題配信を分割して、1週間ごとに区切りをつけて提出するようにするれば、課題への取り組み姿勢を改善できること。
がある。
名古屋経済大学 市邨中学校・高等学校
授業以外でも、以前は1時間丸々かかっていたホームルームの係や委員決めをMetaMoJiで一斉配信すると短時間で解決した。先生が役職を書いたワークシートを配信して、生徒がやりたい役職のところに名前を書き込んでいくだけでできる。先生が黒板に役職を書く時間や、生徒が黒板に書きに来る時間を短縮できる。
この実践に興味を持った方はこちら → クラス役員決め
星稜中学校・高等学校
ペーパーレス会議の事例。
・ノート名を「日付/課名/タイトル」にするというルールをあらかじめ決めておくとよい。
・資料の誤りはその都度訂正できる。
・書き込みを共有できるので、欠席しても会議の内容がわかる。
・資料の準備(印刷や投函)にかかる時間を短縮できる。
・模試分析ではグラフや表をカラーで見ることができる。
・文書共有が進めば、朝礼もなくせる。(検討中)
聖望学園中学校高等学校
学校案内のパンフレットの校正原稿をMetaMoJiで共有すれば、印刷して配布したり、いろいろな先生の所へ運んだりしなくてもよくなる。校正の時間も短縮できる。
この実践に興味を持った方はこちら → 職員会議 ・ お仕事を減らす(印刷・運搬)
小林聖心女子学院中学・高等学校
西野先生の連立方程式の授業では、グループごとに連立方程式の問題を作成する活動を行った。生徒たちはグループで話し合いながら、問題を作成した。生徒は物語調の問題文の作成や図の添付(「図形の追加」「アイテムの追加」)など工夫して問題を作成した。アイディアの共有や、苦手意識の軽減に役立つと話した。
中尾先生は、調べ学習の内容をまとめてフリップにする活動を行った。絵が苦手な生徒でもうまく仕上げることができる。紙ではできなかった試行錯誤(文字の大きさを調整したり図形や画像を張り付けたりなど)ができるようになった。
岩田学園岩田中学校・高等学校
以前に発表したグループプレゼンテーションを振り返る。プレゼンテーションをポートフォリオとしてMetaMoJiで残しておくことで、すぐに活動することができる。発表の際の良かったことや反省点を一つのシートにみんなで書き出し、意見を交流しながらまとめていく。ペンや模造紙を用意しなくても、発表の資料を見栄えよく作成することができる。発表はクラス全体で共有したり、プロジェクターで黒板に写したりして発表する。録音や録画をすれば、発表を残すこともできる。
小林聖心女子学院中学・高等学校
中尾先生は、MetaMoJiのメリットとして、多くの生徒の意見を把握できることや、手を挙げて発言しづらい生徒の意見を拾い上げられることを挙げている。
この実践に興味を持った方はこちら → モニタリングする
ルーテル学院中学・高等学校
MetaMoJiで配信された問題を解くと、リアルタイムで生徒の作業を見ることができるので、学習の支援がしやすい。また、書き込んだり消したりする作業は紙のときと同じようにできる。さらに、先生が作成したイラストや図を、生徒はそのまま使うことができる。例えば、先生が黒板に生物や細胞のイラストを描いて、生徒がノートに写すという時間は短縮できる。
問題に対する解答が書けたら、共有して説明しあったり書き込みしあったりする。図形やアイテムを使えば、わかりやすく説明できる。
筑波大学附属聴覚特別支援学校
数学の合同条件の学習。補助線の引き方を共有すれば、着眼点を変えて考えることができる。
ルーテル学院中学・高等学校
写真を加工する授業。動物の写真と背景写真を組み合わせて作品を作る。作品づくりを通して、デジタルのメリットや特徴を考えることもできる。動物の写真を探すのは、「Webページを追加」からできる。トリミング作業を行い、背景の写真と組み合わせる。生徒にとっては慣れない作業のため、ミスが発生することもあるが、簡単に前の作業に戻ることができる。
作品が完成したら、共有して鑑賞する。アンケートを作成して生徒たちに投票させれば、その場で優秀作品を決めることができる。
この実践に興味を持った方はこちら → 学級通信(球技大会)
芝浦工業大学付属中学高等学校
PDFでレポートを配布し、生徒は書き込みながら実験をしていく。紙のように濡れて書けなくなったり、文房具を用意したりする必要はない。実験レポートを貯めておけば、ポートフォリオとしても有効である。
グループで実験を行う場合。実験をする生徒、その様子をタブレットで撮影する生徒、結果を記録する生徒、わからないことを検索する生徒など、役割分担しながら作業できる。
実験が終わると、生徒たちは実験の動画を見返しながらレポートをまとめたり、写真を添付してわかりやすいレポートを作成したりできる。
この実践に興味を持った方はこちら → 学級通信(球技大会)
芝浦工業大学付属中学高等学校
調べ学習やジグソー法を用いた協同学習では、生徒たちが積極的に知識を獲得していくことができる。先生が準備するのは、MetaMoJi内で生徒が調べたことをまとめるシートだけ(白紙でも構わない)。調べ学習に使ったサイトのリンクを残しておいたり、友達のまとめたシートを共有して、いつでも見られるようにしたりもできる。
福井大学教育学部付属義務教育学校
生徒が感じた疑問や関心をもとに、調べ学習を行い、レポートやプレゼンテーションにして発表する。現代文や古典の調べ学習のレポートでは、タブレットを活用したほうがメモしやすい(写真を使ったり、インターネットの文章をコピペしたりできるから)。理科の実験レポートでは図形機能を使って、いろいろな色の図形を動かしながら説明できる。プレゼンテーションの発表では、わかりづらかったところやアドバイスなどを、先生が生徒のプレゼン資料に書き込んでフィードバックもできる。
聖徳学園中学・高等学校
先生が共有のシートに板書したり、板書の写真を共有することで、生徒が板書を写す時間を削減できる。カラーの資料も配布しやすくなった。
この実践に興味を持った方はこちら → お仕事を減らす(印刷)
聖徳学園中学・高等学校
MetaMoJiのノートで小テストを実施する。満点を取った生徒の解答をスクリーンに表示させて解説をする。生徒たちの手元にも、その解答を表示させることで、先生が板書したり、生徒が板書を写したりする作業を省略することができる。解説の途中で、減点があった生徒の解答を提示すれば、解答に欠かせないポイントを解説できる。
省略できた時間で、生徒は例題を解いたり、重要なポイントをノートに整理したりできる。
この実践に興味を持った方はこちら → モニタリングする ・ すばやくフィードバックする
聖徳学園中学・高等学校
授業の最後に、理解度や授業の感想などをリフレクションシートにまとめている(学んだ内容や宿題、小テストの実施日なども)。ポートフォリオとして残すことで、生徒は自身の学習を振り返ることができるし、配布や回収、保存の手間がない。生徒が書いたリフレクションシートには、授業の指摘や要望が書かれる機会も増え、先生の授業力向上にも役立つ。
この実践に興味を持った方はこちら → 今日の授業を振り返る ・ 相互評価する
筑波大学附属聴覚特別支援学校
ノートの上に単語を一つずつバラバラにしたテキストユニットを用意する。生徒は指やペンでテキストユニットを移動させて並べ替えて英文を作る。ゲーム感覚で英語が苦手な生徒が取り組みやすい。
芝浦工業大学付属中学高等学校
夏休みの宿題について。MetaMoJi上に進捗シートを作成し、志村先生は生徒たちの進捗状況を把握できるようにしている。宿題の回収や採点にかかる時間の削減に効果を発揮している。
この実践に興味を持った方はこちら → 今日の授業を振り返る
東海大学付属相模高等学校・中等部
コードをしっかり読み取れているかを確認する授業。プログラミングは答えが一つとは決まっていないため、生徒同士の答えを共有することが重要。生徒は様々な答えがあることに気づくことができる。紙にプログラミング言語を書くことのほうが難しい。
名古屋経済大学 市邨中学校・高等学校
必要なプリントを見つけるまでに時間がかかる生徒が数人いたが、フォルダ分けすることですぐに見つかるようになった。授業が円滑に進むようになった。
岩田学園岩田中学校・高等学校
朝のホームルームで連絡事項を伝達できる。連絡事項を伝える時間や学習記録をつけさせる時間が減少するので、別の活動をすることができる。
この実践に興味を持った方はこちら → お仕事を減らす(連絡)