呼びかけ人からのメッセージ

小泉義之(立命館大教員)

私たちの学生時代は、立て看、ビラ撒き、寮の活用、学内デモ、深夜教室使用など、当たり前のことでした。それらは私たちの先輩による達成でしたが、時代状況のおかげもあって、維持するのにさして苦労はありませんでした。ところが、いまや時代の空気がわるすぎて、こちらから、言論・表現の権利とか結社の自由とかを教え諭してやらねばならぬほどです。それでも、リベラルでモラリッシュでグローバルで虹色の大学の中で、私自身にしても妥協や譲歩を強いられ小さな転向を重ねてきました。こんな私を含む大学人の体たらくを乗り越え、いまの当たり前に対して異議を申し立てる学生の皆さんの行動に深い敬意を表します。

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