気づきの事例検討会は、「人は自ら気づき、納得したときにこそ応用可能な学習をする」という支持的・教育的なスーパービジョンの考え方に基づいた事例検討会です。
検討メンバーは、丁寧に事例提出者に質問を重ね、事例提出者が自らの実践を振り返り気づいて行く、そのプロセスを大切にします。
参考:渡部律子編著,基礎から学ぶ気づきの事例検討会
気づきの事例検討会では、初回面接の逐語録(はじめの10分、おわりの10分)を事例シートに記入します。利用者との出会いの場面に立ち戻ることで、事例に関するさまざまな課題が見えてくる場合が多いからです。
例えば、「利用者と援助者の援助関係がどのように形づくられていったのか」「初回面接で援助者は利用者にどのような印象を抱いたのか」「利用者は援助者に何を期待したのか」等。
その時点では気づかなかったことも含めて、いろんなことが逐語録の中から見えてきます。初回面接の状況を再確認することが、その後に起こった問題の解決方法を考える手掛かりになることも多いのです。
気づきの事例検討会オープン研修会
ご覧になった利用者さんからは「ケアマネジャーさんたちがこんなに勉強されているなんて嬉しいです」という声もありました。