ようこそ。こちらは、気づきたけのこ倶楽部inあさごのWEBサイトです。
「利用者への関わりはあれでよかったのだろうか?」
「利用者のことをどれだけ理解できていたのかな・・・」
対人援助の難しさを感じ、悩むことも多いのではないでしょうか。
そんな時、その難しさを言葉にして、仲間と共有してみませんか?
気づきの事例検討会を通じて、丁寧に事例を見つめ直してみると、
事例のとらえ方が変わり、
新たな「気づき」が生まれることがよくあります。
「実践力を高める機会となること」
そして「支えあえる仲間に出会えること」
気づきの事例検討会にはそんな良さがあります。
朝来市では、2006年から、気づきの事例検討会を続けてきました。そして、2024年度から、朝来市気づきの事例検討会の活動を「たけのこ倶楽部」と命名しました。
この名前の由来は、土に埋もれた「たけのこ」がスクスクと育ち、仲間と一緒に「たけやぶ」を作ろうというものです。
「たけやぶ」は、大地に根をしっかりとはり、風が拭いても決して折れることなく、上へ上へと成長を続けていきます。
私たちも、対人援助の根幹をぶらさず、逆風にさらされても折れることなく、仲間と一緒にそれぞれが一歩ずつ歩んで行けたらいいなと思います。
そして、ちょっと美味しく、楽しい工夫も取り入れる「倶楽部」活動。
そんな場所が「たけのこ倶楽部」です。
私たち、対人援助の仕事には「こうすれば絶対にうまくいく」という正解はありません。
その中では、「利用者は本当は何を求めていたのかな」「ご本人と家族のミゾを埋めるには?」
「これは私たち専門職の仕事なのだろうか?」「このケースではなぜかいつも振り回されてしまう‥」
など、私たちは、さまざまな迷いや悩みと向き合いながら、
どんな支援をすれば良いのか、考え続けることが求められます。
自分はその時、何をみて、どのように感じていたのだろう?
利用者さんは、援助者である私に、何を求めていたのだろう?
そして、私は、何のために、何をしようとしていたのだろう?
気づきの事例検討会では、そういった援助者(事例提出者)の「ひっかかり」を大切にします。
事例提出者が、感じていたことや考えていたことを丁寧に言語化できるよう、
検討メンバーは、サポーティブに質問を重ねて、その事例と関わりの経緯を共有します。
検討メンバーからの問いかけによって、事例提出者が自らの思いを言葉にする中で、
「その時の私・・・」にもう一度出会い、自分が「ひっかかっていたこと」の意味を考えていきます。
その再アセスメントのプロセスを、
みんなで一緒に、丁寧に歩んでいくのが気づきの事例検討会です。
私たちの支援に「良い」「悪い」はなく、ましてや「成功」も「失敗」もありません。
ただただ、利用者さんとの間に「どんな意味があったのだろうか?」を、
さまざまな角度から思いめぐらせていきます。
知識と技術だけではない、援助者の内省を含んだ学びこそが自分のものとなり、
本物の実践力向上につながっていくのです。
雲海で有名な兵庫県朝来市の竹田城跡のふもとで、2006年度から気づきの事例検討会をスタートしました。
当初は、ケアマネジャーが中心でしたが、現在は、相談支援専門員、医療ソーシャルワーカー等、相談援助をなりわいとする多職種が集い、基礎学習や事例検討会を行なっています。