整数論を幾何からはじめる,数論幾何学の入門書.
数論幾何学は,数の性質と幾何学的対象との深いつながりを探ることで発展してきましたが,依然として抽象的で難しい分野と位置付けられてしまっています.本書は,基礎的な話題に絞り込んだからこそ,初学者でも本質を深く味わうことができる1冊です.
《本書の特長》
・数論幾何学の魅力的な3つの話題――「リーマン球面」の幾何,「p進数」の数論,それらをつなぐ「相互法則」を1冊にまとめ,丁寧な証明をとおして説明しています.
・必要な予備知識は位相空間論と代数学の初歩のみ.直積位相や準同型定理など,本文で用いられる基本事項は付録でも補っています.
・相互法則の研究において,ガウスやテイトがどのようなアプローチを試みてきたかを,具体例を用いて直観的に説明しています.