お~いお茶英語俳句審査委員長wiki 『俳句歳時記』星野恒彦
聖教新聞2019.7.17(水)
Cool river
A fish jumps
Another fish jumps
訳/ 涼やかな川魚が跳ねるもう1つ跳ねる
東京都 清水 雄二朗 14歳
ある暑い日、家族と川へキャンプに行きました。跳びはねる魚を見て「魚もつめたい川が気持ち良いのかな」と和やかな気持ちになった思い出を俳句にしました。
【選評】
暑い日だ。作者は川を見つめている。川風がそよそよ吹けば、いくらか涼しい。流れに近寄って指を浸してみると、ひんやりしている。川は大きい存在だし観察の対象なので、定冠詞のtheも不定冠詞のaもつけないほうがいい。ないほうが広がる印象だ。少しすると魚が水面を割って現れる。羽化途中の虫を狙ったのか。そのうちもう一匹、はねて現れる。この句はシンプルに景色を描いているようで、実は雄大ともいえる時間の流れと川の流れを含んでいる。そのつぎのfishの登場、またつぎのfishの登場までも伝わるのだ。(英語俳句選評 アーサー・ビナード 日本語訳 星野 恒彦)
Accumu Vol.5 星野恒彦句集「連凧」を読んで 「連凧」の読後感は,日常,触れることのできる詩人の人柄のように,暖かく澄んでいる。 湯下 秀樹 Hideki Yushita 京都コンピュータ学院