2310 奥入瀬渓流
2310 奥入瀬渓流
青森県十和田市に泊まり、翌朝、奥入瀬(おいらせ)渓流に沿って走る国道102号を、十和田湖に向かって自転車で登った。
紅葉にはまだ少しだけ早い。しかし見頃になれば人出がすさまじく、車はとめられないし、自転車もスピードは出せない。
天気予報もパッとしなかったが、日程はここしかない。東北道を北上すると、やはり途中から雨になった。仙台から十和田市は遠い。途中の昼食休憩を含めて5時間かかった。
雨の中、長距離を運転して正直疲れた。しかし初めての十和田市現代美術館はとても良かった。市街地に着くころには雨も上がり、屋外の展示も堪能できた。
泊まったのは、ホテルルートイン十和田の禁煙シングルだ。
https://www.route-inn.co.jp/hotel_list/aomori/index_hotel_id_548/
夕方の市街地を散策する。雨は小やみ。手には折り畳み傘とタオルとバスタオル。ネットで調べておいた、温泉になっている銭湯に入った。90歳の人が浴槽から上がれなくなって助け出された。一休みすると元気になって、一人でバスに乗って帰って行った。
寝る前にネットで予報を確認したが、やはり翌日も降ったりやんだり。チャンスがあるとすれば朝だけのようだ。
早く起きて早々に朝食をとり、7時50分にチェックアウト。車を走らせて、渓流・国道・遊歩道が併走するエリアの、ほぼ中間にある「石ケ戸(いしげど)」を目指した。
ところが着いてみると、まだ8時半なのに駐車スペースは満杯だ。「紅葉には少し早いし天気も良くないから」と思っていたが甘かった。団体客もどっと繰り出している。
アルトを差し込むだけのスペースを何とか見つけてとめ、自転車を引っ張り出す。ここから十和田湖の「子の口(ねのくち)」までは約9kmで、これなら私の足と私の自転車でも何とか登れるだろう、という読みだ。
途中しばしば自転車を止めて遊歩道を歩き、有名な滝を見る。また戻って自転車をこぐ。40分をかけて十和田湖に着いた頃には、何とピッカリ晴れていた。
途中で追い越された、本格的なロードバイクに乗っていた男性に湖畔で再会し、「晴れたねー!」と声をかけてもらう。「天気予報が良くなかっただけにうれしいですね!」と返す。これも自転車ならではの楽しみだ。
帰りは基本的に下りで楽々。ただし途中でポツポツ降り出した。バスから降りてきた団体客が傘を開く。
このエリアはレンタサイクルも充実している。しかし電動アシストやスポーツサイクルはともかく、シティサイクルでは登りは厳しいのではないだろうか。それに遊歩道は、基本的に自転車を押して歩くようには作られていない。
下りも途中で少し遊歩道を歩き、石ケ戸までは30分。自転車を突っ込んだ車をそーっとスタートさせると、路上で待ち構えていた他の車がすぐにそこを埋めた。そして間もなく、雨が強く降り始めた。
十和田の市街地に戻る途中に、ちょうどよく日帰り温泉がある。
その「ポニー温泉」に着くとちょうど日が差してきて、目当ての露天風呂を楽しむことができた。本当はここに泊まりたかったのだが、満室だったのである。これはまた次回だ。