*ワークショップの背景やフレーワークに関してはoverview of our Design for Circularity Workshop Series をご覧ください。
内容
1日目
Lecture “What is Circular Design?”・循環のためのデザイン
サーキュラーデザインの基礎を学ぶ60分のレクチャー
内容
直線型と循環型の違い
循環型経済システム(バタフライ・ダイアグラムの説明)
サーキュラービジネス:プロダクトからサービスデザイン
サーキュラー・デザイン戦略
サーキュラー・ビジネス、デザインの実例紹介
デザイン課題の説明
実践
ラピッド・マテリアル・リサーチ
ラピッド・プロトタイピング
経過報告プレゼンテーション
2日目
プロトタイピング
“サーキュラー・フロー・マップ” を描いてみよう
60分の演習。1日目の講義での学びをもとに、参加者は自身が制作しているプロダクトのライフサイクル、ステークホルダーなどを可視化します。その後、グループディスカッションを行い、新たな発見や学びを促します。
本演習は、ゼロ・ウェイスト、単一素材、分解などのデザイン原則を探求し、応用する「実践的な制作を通した学び(hands on making and learning)」に加え、デザインを総合的・俯瞰的に考えることを目的としています。
宿題 - 「サーキュラー・フロー・マップVer2」の作成
3日目
制作
記録と展示準備
製品は分解される運命にあるため、きちんと記録する。
展示会: 展示会は参加者が自身の作品を観客に向けて発表する機会を作ることで、作品の完成度を高め、プロセスや思考を整理することが目的です。
プレゼンテーション
各作品
「循環フローマップ」
来場者からのフィードバック
アフター・トーク
4日目
振り返り、グループディスカッション、参考資料の共有
最終日の目標は参加者がワークショップの先を考え、ワークショップにおける学びを大学等の課題や実践に生かすことを促すことです。 そのために、以下の2つのプログラムを準備しました。
参加者による振り返り
ワークショップでの発見を振り返り、(サーキュラー)デザインのどの部分に興味を持ち、さらに調査したいかを書き出し、グループで共有しました。
主催者から参考資料の提供
参加者の関心に合わせ、リサーチの出発点となる参考文献の提供しました。
分解と梱包
参加者が作成した各製品の分解性や使用した素材などから循環可能性を確認しました。詳しくはDaily Report Day 4 をご覧ください。
ワークショップ1.0では、各日参加者とのグループトーク、そして、ワークショップ終了時に自由記述のアンケートを行いました。また、参加者にはgoogle slideを用いたデジタルログブックにデザインプロセスを記録してもらいました。ログブックでの記録は、参加者のコンセプト作りやプロトタイピングにおける思考プロセスについて、さらなる洞察を得ることが目的です。また、各日プログラム終了時に、主催者間での振り返りとディスカッションを行い、ショートレポートにまとめました。このディスカッションでは、参加者の行動やつまずいた点などを記録しました。4日目の分解のプラクティスの前には、参加者が製作したすべてのプロトタイプの撮影による記録と分析を行いました。分析は、プロトタイプがどのようにして「サーキュラリティー」に適合しているかを分析することで、この3日間のワークショップの効果を評価することにありました。デザイン課題が「分解のためデザイン」であったため、ほとんどのプロトタイプの主たるデザイン戦略が分解性でした。「分解のためデザイン」以外にも、製造過程での廃棄物の発生をなくすゼロ・ウェイスト・パターンなど、他の循環型製品デザイン戦略について検討する参加者もいました。