瀬戸市議会 令和5年 9月定例会
厚生文教委員会 文字起こし
瀬戸市議会 令和5年 9月定例会
厚生文教委員会 文字起こし
陳情 第15号
小中学校等の教育機関における給食時間の座席配置に関する陳情
<会からのコメント>
これまで、教育機関における感染対策について、学校、教育課に問い合わせると「県教委からの指示である」「マニュアルに則っている」と説明されてきました。
ところが5類に変更となり、感染対策が緩和され、すでにマニュアルにも書かれていないのに、瀬戸市では「学校長(現場)の判断」において感染対策が続けられています。
「マニュアルに書いてあるから」という理由で感染対策を徹底してきたのに、マニュアルに無くなったら「学校判断」で継続している、という矛盾。
「なぜ」マニュアルに書かれなくなったのか、その理由や意味について、どう理解されているのでしょうか。
愛知県教委は、すでに昨年10月末から、給食において「前向き個食」「黙食」を求めていません。それは感染対策以上に、子どもたちの心身への影響を重く見て判断されたものです。
◎意見交換
・浅井寿美議員
学校長に今、任されているという事なんですが、現在、あの各学校の対応は、どんな風かという情報はありますでしょうか?
・松原大介議員(委員長)
議事者の方、お答えできる方いらっしゃいますか?学校教育課がいらっしゃらないので、まぁお答え出来かねるとは思いますが...(沈黙)...そうですね。いまお答えできる方はいらっしゃらないので......(沈黙)、はい、他よろしいでしょうか?
今回の陳情につきましてはぁ、まぁあの感染症っていうのが、コロナウイルス感染症、それから季節性のインフルエンザ等の流行が、現在のところでも心配をされるところでもございまして、そもそもその出されているガイドラインをもとに、学校長以下、学校現場の判断っていうところで、適切に、実施をされているという風に、私は判断しておりますので、今回の陳情については、不採択でお願い致します。
<会からのコメント>
本陳情は、すでにガイドラインに無いのに続けられていることに対しての陳情です
今、あの長江委員の方からも話がありましたけども、5類にはなったんですが、やっぱりあのコロナも若干でも増えて来ている。それから、あのこの時期でもあるんですが、インフルエンザもかなり流行しているという状況があるので、そういったことでは、5類にはなったんだけども、やっぱり、感染の恐れはやっぱりあると。
それから、もう一つ、私、個人的にはですね、いわゆる本来からすると学校の給食の時、皆さんが向かい合って、お話をしながら楽しく食事をするっていうのが、良いことだと思うんですけれど、中にはですね、やっぱりその対面でお話がしにくいお子さんが居たりすると、隣の子たちは楽しくやってるけど、自分だけが取り残されてるとなったりして、そういったこと、これ、まぁ少ないと思うんですけど、そうしたことによって、逆に言うと疎外感を味わったり、まぁ学校に行きたくなくなるというとこまでは、いかないかもしれないけど、そういう不安要素が無いとは言えないので、これはやっぱりもし、コロナ等の色んな感染が収まったときにも、やっぱりその時の担任の先生とか、学校長の判断に任していくことの方が、私は大事なような気がしますので、この陳情については、不採択でお願いしたいと思います。
<会からのコメント>
「感染対策として前向き個食が継続されている」ことと、「対面で話がしにくい子どもがいること」とは、全く別の話です。>
私は、採択でお願いしたいと思っています。感染は確かにまだ収まっていないという状況はあります。
そのことと、この5類の前にやられていた、感染防止対策が、一度ここで判断をされても良いころかなぁということは、思っています。それは、やっぱり教育現場での、この、前を向いて、個食っていうことが、その子どもたちへの影響ですね、そのところと、よく、やはりあの学校でも、教育部の方でも議論をして頂いて、これへの影響というものが、やはりこれからどこまで続くのかっていうことを考えると、普通に私たちが、今、大人がやっている、外でも家でもやっているこの対面での、この食事というものは、私は大事にしていくべきではないかと思いますので、採択としたいと思います。
<会からのコメント>
どうして「給食だけ」前向き個食がいつまでも続けられているのか、子どもの立場からも考え、問題を理解してくださっていて、ありがとうございます>
先ほどから言われとるようにですねぇ、5類になったということだけど、第9次がいま、また、あのコロナが、あの猛威を奮っているような感じだけど、目には見えないけど、という感じですね。ということと、それからあの校長先生と言ったら悪いけれども、やっぱり校長先生も職員会議でちゃんと議論をしながらですね、色んな事は進めていかれるんじゃないかと、いう感じがするもんですから、あー...あえてですね、我々、議員が、これ申し入れていく必要は無いという風に思いますので、不採択でお願いします。
<会からのコメント>
校長先生方も「ちゃんと議論している感じがする」とのことですが、愛知県教委はすでに昨年10月から、「黙食・前向き個食が子どもたちへの心身に与える影響」を考えて、ガイドラインを緩和しています。現場の先生方が一体どんな議論をして、一体どんな根拠をもって、食育を犠牲にしても前向き個食を継続しているのか、知りたいです>
私もあの、最初に結論の方から、不採択でお願い致します。まぁその理由と致しましては、やはりあのこの陳情書の中にも記入してありますけれども、「市内一律で子どもたちに楽しい給食を」というところで、先ほどあの伊藤議員も言われておりましたけれども、必ずしも、一律が、一律で示していくことが、良いとは、私は考えておりません。なので、中には、まぁそうでは無い児童・生徒さんもみえますし、そのあたりの事は、学校長の判断、学校ごとによって、状況も違いますので、学校長の判断に任せていくということで、えー私たち議員の方から、この陳情に対して、採択して、申し上げるっていうことは、この場では必要ないかなっていう風に思いますので、不採択でお願いを致します。
<コメント>
「一律」だから不採択。「一律」と書いてなければ採択なのでしょうか?一学期の時点でも、瀬戸市内のごく一部の小学校では机を対面に移動して給食を食べています。「一律に」と書いていなければ、「対面での給食をすでに実施している小学校も(一部)あるので、不採択」となるんですよね?>
私も、子どもたちに楽しい給食の時間を過ごして欲しいという想いは同じでいます。座席の配置は学校長の判断に任せるということでしたので、市内の小学校の状況と、あの方向性について聞いて来たんですけれども、学校ごとにほんとにそれぞれでした。先生たちは、対応はそれぞれだったんですけれども、それぞれ先生たちは、子どものことを考えて、皆さん対応されていました。あの具体的に、低学年の子たちが、今までずっとコロナで、1人で、食べていたという事があって、で...それをいきなり変えると配膳が出来なくなったり、とまどうこともあるので、発達の状況や教室の雰囲気を見て、向かい合っての座席がやれそうだと判断をした学級から始めていたり、また、他の学校なんですけれども、向かい合っての食事を始めてるんですけれども、給食の残り時間が10分を切ると、お喋りをしないで食べるようにと指導をしているそうです。これはもう、黙食を求めているわけではなくて、あのーコロナによる。時間内に食べることも教えてあげたいという考え方からだそうです。で、また、もう一つのところ、児童数の少ない学校だったんですけれども、コロナの前から、向かい合っての食事というのは実施されていないそうです。元々、横並びで食べていた、たまには、まぁ学年を超えて、輪になって食べたりということもあるそうです。えーあの毎日子どものことを、一番に考えられていて、子どもの様子をそばで見ているのが学校の先生で、担任の先生でいらっしゃいますので、タイミングや、やり方等は、現場をよく知っている先生に任せるのが良いかなぁと思いますので、この陳情に対しては不採択でお願い致します。
<会からのコメント>
実際に学校に状況をヒアリングしてくださり、ありがとうございます。「毎日子どものことを、一番に考えられていて、子どもの様子をそばで見ているのが学校の先生で、担任の先生」とのことですが、その担任の先生によって、感染防止対策にかなりの温度差があることをご存知でしょうか。
会に寄せられた声として、「給食中にしゃべっていてコロナになったら、行事も中止になって、みんなに迷惑かけるんだぞ」と脅すように黙食を強いたり、「給食中にしゃべった子はおかわりなし」などの独自ルール、隣のクラスにまで「給食中にしゃべらないように」と注意しに行く先生や、「給食時間は短いので、子どもたちが前向きで黙食してくれた方が助かる」と言う教師もいました。(たとえ一部の教師であったとしても、そのクラスの生徒にとってはそれが1日の大部分であり、また1年間続きます。)こういった感染防止対策が、子どもたちの心身に多大なストレスを与え続けていることをご理解ください。
あと「コロナの前から、向かい合っての食事というのは実施されていない」のはどこの学校なのでしょうか。対面での給食実施は、給食のガイドラインにも記載されています。全児童数が13名の掛川小学校のようなレアなケースを例に出された訳ではないですよね?
私も不採択でお願いします。こういったことについては、それぞれの学校の状況がありますので、学校長の判断で、やっていけば良いのかなぁっていうことと、まだまだ感染のリスクやなんかはあるという風に考えておりますので、それはそれ、状況に併せて判断をして頂ければ良いと思います。ですので、今回の「一律で」というところについて、不採択でお願い致します。
<会からのコメント>
「まだまだ感染のリスクやなんかはある」とのことですが、そういったさまざまなリスク・デメリットを勘案した上で5類に移行され、対策が緩和されているのではないでしょうか。現在、瀬戸市内であっても対策が緩和されている学校とそうでない学校があります。ガイドライン以上の対策を続けるなら、責任の所在と根拠を示すべきではないでしょうか。子どもたちに「なぜ大人は前向き個食していないのか」説明できるのでしょうか。
皆様の意見からまとめますと、不採択の方の意見としては、学校判断で良い、5類になって状況が変わったとはいえ、学級に、学校に行きづらい子への配慮など、様々な子も居るので、学校の判断とすべきだというような意見ですとか、必ずしも、一律が良いとは限らない、学校ごとに状況は違う、職員会などで議論をして進めていっている状況もあるので、学校ごとの判断ですべきだ、ということです。また、採択する意見としては、5類になって判断を変えても良いタイミングでは無いか、個食による影響、学校でも議論すべきではないか。というようなご意見がございました。