瀬戸市議会 令和5年 6月定例会
厚生文教委員会 文字起こし
瀬戸市議会 令和5年 6月定例会
厚生文教委員会 文字起こし
◎6月議会に陳情を提出しました。
5月、新型コロナウイルス感染症が5類へと分類変更され、季節性インフルエンザと同じ扱いになりました。
暑い日が増えて来て、30℃を超える日も出て来ている今、子どもたちはマスクを外して過ごせているでしょうか?
マスクは《外さなくてはいけない》訳ではありません。
でも、
マスクを《外してもいいよ》となった理由について、子どもたちは何も説明されていません。
どうしてそうなったか…
プロセスや根拠の説明無しに、各自で判断してね!というのは、
あまりにも子どもたちに対し、
無責任ではないでしょうか。
少なくとも、マスクの"着用"については、
3年以上に渡り、継続して指導されてきました。
"外すように教える"のでは無く、
『外しても大丈夫になった理由』や『外して過ごすことにより得られるメリット』等を、子どもたちに対して教えて欲しいと求めることは、不自然なことでしょうか?
中学生は、体育祭で走る際でもマスクをしている子が多く見られました。
小学校高学年は、登下校時も汗をかきながらマスクをしています。
健全な成長に何が必要なのか、
どうすると身体がどうなるのか、
2019年以前にあった当たり前の生活は、
どのようなものだったのか、
人生経験の少ない子どもたちに、
"必要な情報を学ぶ機会を与える"ことで、
初めて選択することが可能になるのではないでしょうか。
陳情 第7号
「マスクを外すことを基本とする」理由等について、子どもたちに学びの機会等を提供することを求める陳情
1.陳情趣旨
令和 5 年 5 月 8 日、新型コロナウイルスは感染症法の位置づけが季節性インフルエンザ と同じ 5 類へと変更されました。これに伴い、厚生労働省・文部科学省は、学校等におけ るマスクの着用について、「マスクを外すことを基本とする」と通知を発出しました。
小中学校等からは、お便りやアプリ等での配信、始業式や入学式の校長先生のお話等に より、“分類変更による方針変更”を各家庭へと伝達がなされました。また、小中学校にお いては、「管理職を始めとする教職員が、実際にマスクを外して子どもと接することで《見 本》を示してくれている学校もある」と、報告を受けており、こうした姿勢に大変感謝し ております。
しかしながら、小中学校においては高学年以上、中学生に至っては殆どの子どもたちが 未だにマスクを着用した状態です。当会に寄せられた声によりますと『みんなまだマスク をしているから外し辛い』『今更顔を出すのは恥ずかしい』等、感染症への恐怖とは、かけ 離れた精神的・心理的な事由により、マスクを外すことが出来ないことが明らかです。
子どもたちが精神的に素顔を出すことを『恥ずかしい』と感じる事態に至るまでの 4 か 年、小中学校においては、熱心な“マスクの着用指導”が行われて来ました。令和 5 年 3 月 13 日に行われた卒業式においては、既に「マスクの着用は個人の判断」と大々的に報道 がなされていたにも関わらず、式典中、マスクの着用について『マスクを着けてください』 等のアナウンスが教職員よりあったことも確認されております。
こうした“マスクの着用指導”の経緯があったものの、分類変更後は子どもたちに対し、 “なぜ、「マスクを外すことを基本とする」こととしたのか”等について、何も説明がなさ れておりません。
よって、子どもたちに対し「マスクを外すことを基本とする」こととなった理由につい て、“マスクの着用指導”の際と同様に、子どもたちに解るよう継続した学びを与える機会 等を設けて頂きますよう求め、陳情致します。
2.陳情事項
「マスクを外すことを基本とする」ことの理由について、子どもたちに解るよう継続した学びを与える機会等を設けて頂きますよう、お願い致します。
<会からのコメント>
今回、委員の皆様のほとんどが「マスクの着用は"個人の自由"であり、マスクを"外すこと"を求めることはできない」といった意見を述べられました。陳情書をちゃんと読んでもらったら分かるのですが、わたしたちは「マスクを外すように」求めるとは一言も書いていません。
それぞれの子どもたちが、<マスクを着けるかどうか>を自分自身で判断できるように、マスクが個人の自由と変更になった「理由」について、学ぶ機会を与えてください、と書いています。
また、マスクを"着けられない"もしくは"外せない"といった事情のある子どもたちに配慮してほしい、というのは、本会がこれまでずっとお願いし続けていることです。
本陳情を”不採択"とした委員の意見を聞くと、あたかも本陳情が「個々の事情に関係なく、マスクを外すことを求めている」かのような誤解を招きかねないこと、また陳情の主旨をまったく理解されていないことを、非常に残念に感じました。
今の、陳情第7号につきましては、マスクの着用っていうのは、まぁ現状その個人の判断を尊重するということが、基本的な考え方であると思っております。
あくまで「着用を求めない」ということを基本とするものでございまして、マスクを外す・外さないも、個人の判断が、尊重されていくということである以上、学校現場への周知も、そのように行われているものと、判断を、わたくしはしておりますので、不採択でお願いしたいと思います。
これは感覚的によく理解できる部分も多いと思うんですよね。
で、私たち自身の日常生活も、例えば電車に乗ったり、どこかの建物の中に入って行く場合、っていうのはやっぱりこう、皆さん着けてる方が多いので、それは個人の判断っていうのは、個人の判断なんですけれども、やっぱり自分的には外してもいいよなと思うんだけど、多くの方が着けているので、自分も、というのはあったりするので、これは非常に難しいのは、特に教育現場の中では、低学年とまた高学年とまた多分、捉え方も違うと思うので、言ってみえることの理解は十分できるので、やっぱりこの、こうしなさいって言うよりかはもう少し、自由な表現で、統一が出来たらもっといいのかなっていう気がします。
これ判断難しい、実際、いまコロナの方の数ってのは、若干増えて来ています。但しその、重症化されていないってことも、あったりするので、個人的には段々そのコロナに慣れて来ちゃったなという面があるし、色んなその生活のパターンがあるので、やっぱり少しづつ、あのマスクを外していくことになれば良いなと想いはあるので、その辺の駆け引きが、難しいので、まぁ教育現場では学校の先生方、特に大変だと思うんだけども、もう少し自由なところの中で、あの色んな指導をして頂けると有難いなというのが本音です。この場合については、善処したいと思います。(結論を得ず、聞き置く)
わたくしは、この陳情に対しては、採択としたいと思います。マスク着用を、強いられてきた3年余り、3年以上ありましたけれども、私たち、大人にとっても、自宅以外でマスクを着用するっていうのは、まぁ当たり前になって、会話をするときには、マスクが無いと、あの罪悪感を覚えてしまうようなね、そういうことも意識の変化としてありました。恐らく成長期の子どもたちにとっては、この期間のマスクの影響っていうのは、私たちの想像以上、超えるものがあると、思います。マスクが外せない子どもたちの中には、外さないことが自分の望みなのか、同調圧力のせいなのか、自分は外したいのか外したくないのかっていうことも、まぁ判断できないような状況になっていることもあったんではないかなという風にも想像します。子どもたちが、陳情項目にあるマスクを外すことを基本とする理由等について、学ぶ機会を得ると。そういうことは、自分たちの置かれている状況をね、客観的に、科学的に理解をして、ということをして、自分たちは学校全体にとって、何が最良なのかっていうのを考えるための有意義な機会になっていくものであると、教育の現場でもなると思いますので、もしかしたら学校でも、もうやってるよというところもあるかもしれませんけれども、陳情にあるように、継続的な学びという、こういうことをやってみて検証して、また考えるという繰り返しが理解を深めていくことと思っておりますので、この陳情を採択とさせて頂きたいと思います。
この問題については、わたくしも非常に迷うし、難しい問題だなぁという風に思って、この陳情を、拝聴させて頂きました。大変問題なのは、やっぱりこう、皆がまだマスクをしているから、外しづらいだとか、こう今更顔を出すのが恥ずかしいって、これ本当に問題だという風に、わたくしも思っておりまして、これは社会問題として、何とかしていかなきゃなんない問題だなぁという風に思ってます。ただ、今回の陳情の内容を読まさせて頂きますと、今までとは逆に「外すことを基本とする教育をしてくれ」と、いうところが、多分、ポイントですので、となると、逆に、これ、しなさいということの、まったく逆のことが起こって来る、というような可能性が、わたくしにはある、という風に思います。で、基本的には、いま判断するのは、個人の自由ですよということで、いま、世の中の、そういった意味では、コンセンサスが作られようとしている。ということでありますので、こういった意味では、ご家庭であるとか、あるいはその町の中で外すということを前提では無くて、する・しないをちゃんと自由に個人が判断する、まぁこういう議論を、していくのが、いまの時期では無いのかなぁと思いますので、今回の陳情については、中身は非常に良くわかりますけれども、そういった観点からすると、不採択、ということでお願いをしたいと思います。以上です。
・柴田利勝 委員
わたくしもですね、電車に乗ったり色々していると、はめた人とはめていない人と色々な人が居ると。で、大人の中にはですね、確かに、あの外すのが恥ずかしいとか、あるいはちょっと気が進まないとか、いう方も見えるし、もう堂々と、あの、外しておられる方も居られる。つまり、あの、個人の自由だなぁということを思っております。ですからですね、学校で教えるのかということが、ある程度は学校でも指導してみえる、と思いますけれどね。5類へ移行するということですから、そうしますとですね、あと残るのはですね、家庭で、これはもう判断せざるを得んじゃないかなぁというね、親子の対話の中でですね、自由だよと。着けても良いし、着けなくても良いよという風に、話し合いをですね、していかれると、これひとつの方法かなと思いますのでですね、この場合はですね、言っておれられることはよーく分かりますが、ですね、不採択でお願いします。
陳情7号、マスクを外すことを基本とする理由等について、子どもたちに学びの機会等を提供することを求める陳情について、文部科学省から通知が発出されていることですから、学校現場では、適切に対応していると認識しておりますが、過度な学びの機会を繰り返し行うことによる弊害も、懸念をされます。基礎疾患など、様々な事情で、マスク着用を希望する・必要とする児童生徒も居ます。「マスクを外さなければならない」との同調圧力を生む懸念もあります。あくまでも、個人の自由です。議会として、教育現場に働きかけをすることについては、学校ごとに考えることであると、思いますので、今回の陳情については、不採択で、よろしくお願い致します。
陳情内容、確認いたしまして、内容はものすごく、わかるところもあるんですけれども、まずですね、マスクを外すことを基本とする、という通知がなされたという風に、陳情趣旨にございますが、市内の小学校、複数確認いたしまして、マスクの着用を求めないことを基本とするということが、お手紙等で配布されておりますので、まず、そこ、意味が変わってしまいますので、ちょっとご指摘をさせて頂きます。あと陳情者の方が仰られている精神面での理由でっていうところも、わたくしも、承知をしておりまして、ほんとに、子どもたちが1日でも早く、マスクを外して、お友達や、あの先生たちと触れ合うことが出来る日が来ると良いなぁということを思っておりますが、マスク着用につきましては、各ご家庭それぞれのご事情がありまして、医療関係者の保護者さんが居る関係者だったりとか、高齢者の方が一緒にお住まいになられてるとかいう、こともございますので、あまり、あのマスクを外しなさいっていうことを、学校から子どもたちに言いますと、また、その外してない子たちが、そういうことで、ちょっとこう外せれないけどーっていうことで気まずい思いをしちゃったりするっていうことも考えられますので、今回は不採択でお願い致します。
わたくしも結果的には、不採択でお願いします。先ほどありましたように、マスクを外していくことは、もう各個自由、個人の判断ということになっておりますけども、その中にも、マスクを外せない子どもも居る。疾患などで、病気その他疾患などで、あの常にマスクをしていなければいけない子どもも居たりしますので、そういった子どもたちにとっても、周りが全員外してしまう、と、かえって、精神面で、圧力みたいなこともなるんではないかなと、いうことも考えられますので、それぞれのご家庭で判断して頂ければ良いと思います。また、学校においても、そういった指導がされているものと、思っております。ので、今回は、不採択でお願いします。
皆さまの意見をお聞きしますと、個人の判断が基本である、と。周知も、それが基本であるという意見や、自由な表現で指導されていくことが良いのではというご意見もございました。また外すことを基本とすることが、またこれも教育の、ひとつの有意義な機会になるのでは無いか、継続的な学びになるのでは無いか、というような意見もございました。学校では、適切に指導はしている。基礎疾患等、マスクを外せない子も居る。同調圧力が生まれる可能性もあるので、学校ごとで判断されるべきである。家庭ごとで、判断されるべきである。などの意見がございました。