今年1月1日午後4時10分、正月気分の真っ只中、それまで経験をしたことがないような揺れが北陸地方一帯を襲いました。
10日現在判明しているだけで死者200人以上、安否不明者100人以上、そして2万6千人以上の方が行政が指定した避難所に避難し、その他にも多数の自主避難者がいます。道路が寸断されて、人の移動や物資の搬送が難しいところが22地区あり、約3千人以上の人が孤立しています。倒壊・焼失家屋については、数も損壊度合いも詳細を把握することができていません。
そのような中で私たち真宗大谷派の仲間たちは、1月5日に最も被害が大きかった輪島市に赴き炊き出しを行い。その後もいくつかのグループが、炊き出しや状況把握のために現地入りしています。他にも、次々と何組ものグループが支援活動を行っています。
大谷派の有志による災害支援活動は、1995年1月の阪神・淡路大震災のときから大きな動きが始まりました。その後、中越、東日本、熊本の大震災の際にも駆けつけて炊き出しをするなど、経験と実績のあるグループがいくつもあります。
能登では、2007年3月に大きな地震があり、それ以来地震多発地域として知られるようになりました。そして2022年6月には数回にわたって、珠洲市を中心に大きな地震に見舞われています。その被害の復旧が一段落しつつあった最中に今回の大地震です。
県・市町村の行政は400ヵ所以上の避難所を用意し、自衛隊・警察・消防は全国各地から人員を派遣して、人命救助や道路の確保に懸命の努力を続けています。また水や食料、生活物資など大量の支援物資が各地から届き、集積所や大規模避難所に山積みになっていますが、人員が足りず、整理仕分け・搬送も思うに任せない状況が続いています。一刻も早くそれらの物資が、必要とされる人たちに手渡されることを願ってやみません。
そして、そのような大規模な活動だけでは、支援の手が届かない被災者が大勢おられます。今回いち早く現地に赴いた仲間たちが一様に語るのは、炊き出しで提供した温かい食べ物が喜ばれたという声です。そして、東日本大震災の際に仙台教区仏教青年会が取り組んだBOP(仏青お風呂プロジェクト)のメンバーが当時の入浴機材を持参して、輪島市でお風呂プロジェクト実施してくれました。少人数しか利用できなかったかも知れませんが、大きな温もりを手渡すことができたのではないかと思います。
こうした顔の見える活動が、今後何人もの仲間たちによって取り組まれていくことになります。私たちは、そのような仲間たちを資金面や高額機材の調達などでバックアップできないかと思い立ち、「災害支援北陸門徒ネット」を立ち上げました。つきましては有縁の皆様におかれましては、なにとぞ私たちが発起した趣旨をご理解いただき、ご支援・ご協力をお願する次第です。
本会は、現地に赴いて、炊き出し・物資の手渡し・お風呂の提供など、顔が見える直接的な活動を中心に支援することを基本方針とします。
また、この取り組みはこの度の能登半島地震における災害への取り組みにとどまらず、他の地域で起こるかもしれない災害に対しても取り組みを継続していきたいと考えております。
以上、どうかよろしくお願いいたします。
今井 優悲 金沢市瓢箪町 永崎 暁 富山市柳町
小野 光人 高岡市福岡町小野 加賀田栄香 南砺市福野横町
加藤 雅輝 小松市中町 金子 光洋 上越市南本町
菊池 正人 射水市大門新 結柴 依子 にかほ市象潟町
佐々本 尚 鯖江市石田下町 長谷 顕文 射水市布目沢
畠山 浄 七尾市相生町 藤島 直 糸魚川市寺島
藤 共生 あわら市下番 藤場 俊基 野々市市三納
宮地 修 南砺市竹内 見義 智証 富山市梅沢町
山本 龍昇 加賀市直下町