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石川てる代
私が創価学会に入会いたしましたのは、大学を卒業して3年目です。 様々な人間関係の悩み、仕事上の悩みから、それまで全然耳を貸そうとしなかった母の話、また、叔母さんの話を聞いて、私も始めてみようということで、昭和56年に入会しました。
それから見た創価学会の婦人部というのは、こんなに元気で、こんなに幸せで、すばらしい女性の生き方を示している団体が他にあるだろうかと思うほど、元気一杯、たくましい、そして幸福な女性の集まりであると思いました。
私は入会した当時は大学病院の勤務医でした。夜は研究室の仕事で、十時前に帰るということはありません。昼間は患者さんの対応をして臨床の仕事をする。それが終わりますと実験で、家には本当に寝に帰るだけという生活でしたから、地域で組織活動をするということはほとんどありませんでした。
それでもいろいろ研修会には時々出させていただきまして、仏法の素晴らしさについての話を聞いていました。でも、私は医者としてやっぱりわからないということはありました。それは新聞の体験談で読む、「創価学会に入会して一生懸命信仰して、治らないと言われた病気が治った」というような話です。どうして治るんだろう、医者として理解できない、という思いがありました。
入会してしばらく経って、千葉大の産婦人科の女医さんの集まる会に出た時に、近況報告をみんなでしておりました。自分の仕事の話、家庭の話などを、一人ずつ話したのです。その時、私は学会の先輩から学会の旗を掲げて頑張ろうという話を聞いていましたので、ここで自分が創価学会員であることを宣言しようと思いました。
そこで 「実は私、創価学会に入りました」と言いましたら、十人位、女性医師がいたんですけれども、「あらそれなあに」ということで、創価学会についてはあまり知識がないんだということが分かりました。
皆さん、千葉県の病院にお勤めで、マイカーで通勤している方がほとんどでした。仕事が忙しくて、 専門書を読むのに精一杯で、週刊誌など読んでいる暇がない。ですから週刊誌に書いてある創価学会の悪口も知らない方ばかりでしたので、「創価学会って一体何なの」「創価学会はどういうことをしているのか、教えて欲しい」という話になったのです。
当時、私は地域での役職もなく、家で 勤行・唱題をするという信仰をしていましたので、その時に、お経を読んで、題目を唱える、毎日そういう修行をして、日蓮大聖人の仏法を学んでいると、不思議なことに、病気が治っていくという話をよく聞くーー そういいましたところ、一人の先輩の先生が(その先生は、心と体の関連を研究していたのですが)、「それは、今、私が一生懸命勉強している心身症の治療法の一つに非常に似ている。だから病気が治るんじゃないかしら」と言って 一冊の本を下さったのです。
その本は「自己統制法」ということが書いてある本で、九州大学の池見酉次郎先生が書かれたものでした。池見先生は日本の心身医学の本当に草分けの先生で、心身症という病気の治療に役立つようにということでその本を書かれています。
心身症という病気は、精神的な原因で体に様々な症状が出る病気です。有名なものとしては胃潰瘍などがあります。家族関係の悩み、あるいは職場の関係、仕事上のトラブルなどから胃潰瘍が起こるということはよくあることです。
この「自己統制法」についてちょっと説明してまいります。
まず、「本法は、体を整え、心を整えることを目指す、セルフコントロール法の一つとして考案されたものです。日本人に親しみやすく、早く習得できるように工夫してあります」と書かれています。
毎日の実施法としては、「心身ともにリラックスした、落ち着いた状態になるようにする」と書かれています。「本法の練習は、普通、朝起きた直後で、気分が爽やかな時、昼休みでくつろげる時、 夜の一番落ち着ける時間などを選んで、一日に少なくとも二、三回、 一回に五から十分位ずつ、毎日欠かさず根気よくすることが大事です」ともあります。
ここを読んだだけで、「ああ、私は毎日それをやってるわ 」と思う方が多いと思います。もともと 自己統制法はリラックスだけを目的とするものではなく、心と体の両面で、緊張とリラックスのほどよい調和に達することを目指しています。
方法としては、自分自身の気持ちが落ち着いているという自己暗示をする、そういう方法なのですが、その時に、手が温かいとか、足の裏が温かいという暗示をかけていく。その場合にも、ただそのように思っているだけではなくて、ある言葉を発すると良い、それは各人にぴったりした言葉を選べば良いと書かれています。 平素から各人に親しみやすいもの、また心と体のリラックスと統一を促すような、自分の中で働くホメオスターシス、自然治癒力の営みを促すもの、そういう表現を選ぶと良いというのです。
ですから、私たちが 毎日唱えております南無妙法蓮華経 、この大宇宙のリズムに自分自身の生命を合わせていく、その唱えている言葉がどれほど 自然治癒力を引き出しているか、というふうに思い当たるのです。
このような訓練をしていくと、自分自身があるままに見えてくるという状態になっていくと書かれています。 一切があるがままに見え、聞こえ、感じられる。 何が現れてもあるがままに受け入れられる、何者にもとらわれないという心境になってきます。
そうしますと、いやで思い出したくない考えや感情が浮かんでも、どんなに醜くて幼稚でいやらしい 自分が見えてきても、また愛しているはずの肉親に対する激しい怒りや憎しみが湧き出してきても、そういったものをあるがままに受け入れられる自分になる。 そして自分自身を解き放つことができる。過ぎ去った過去にとらわれたり、まだこない未来への思惑に煩わされたりしないで、今ここに生きる知恵が閃くというのです。
そして、そのような自己開放と自己回復の訓練には少なくとも三十分から一時間、静かな落ち着ける場所で行う必要があるとも書かれています。三十分から一時間というところで 、婦人部の方から、「一日一時間お題目あげましょう」と言われたことが頭に蘇りました。忙しい仕事の中で1時間というのは大変だと思いましたけれども、そのことによって幸せになれることを長い間の経験で、先輩方はご存知だったんだなと思います。
この「自己統制法」が有効な病気というのが本の最後の方に紹介されています。 それには消化性の潰瘍、胃の神経症、また過敏性大腸と言いまして、 お腹が下ったり、あるいは逆にすぐ便秘になったりを繰り返す病気。それから心臓血管系ですと不整脈、狭心症、高血圧、末梢循環障害という手足などが冷たくなる病気。また偏頭痛などにも効果があると書かれています。
呼吸器系では気管支喘息に効果がある。その他、 糖尿病や甲状腺機能亢進症に対しても、治療の補助として非常に有効である。また関節リューマチや筋肉痛、産婦人科領域におきましては月経困難症、更年期障害などにも非常に良いと書かれています。
また八歳を超えているお子さんは、非常に学習の効果が上がる。集中力がついて勉強したことがよく頭に入る。これは題目だけあげても、勉強しなければやはり効果が上がらないので、勉強して、題目を上げて、また勉強してという 繰り返しが、非常に学習の効果を上げるということだと思います。
以上、先輩の一言とお借りした本から、「だから一生懸命お題目をあげるということは、病気に対する自然治癒力を高めていくんだな」と思いました。
そして、仕事の方も、夜中に帰ったりしなくてもいいようになりまして、やっと地域の皆さん方と接することができ、本当に暖かい、他の人を助けようとする慈悲の心、この心を持つということがまた さらに自然治癒力というものを高めているんだな、というふうに実感している毎日です。