Ingressのストーリー(物語)について
~The world around you is not what it seems.~
~The world around you is not what it seems.~
Ingressにはストーリー(物語)があります。
"世界は見たままとは限らない ~The world around you is not what it seems.~”
皆さんも一度は聞いたことのあるこのフレーズには,いったいどんな意味があるのでしょうか?
Ingressを毎日プレーしている皆さんでも,実は知らないことがあるかもしれません。
ストーリーを知ることにより,ただの位置ゲームではないIngressの楽しみがより一層増すことを期待しています。ぜひ最後までお付き合いください。
そして,Ingress世界の行方を左右するアノマリーイベントにぜひアナタもご参加ください!
Ingressとは、表面上は史跡や建造物をポータルとみなし、そこをキャプチャーしたりリンクを張ることにより、各陣営が占拠したフィールドの大きさ、より正確にはそこに含まれるMU(マインドユニット)の数を競う、いわゆる”リアル陣取りゲーム”です。プレイヤーは実際にポータルのある現地へ赴き、スマートフォンのGPS機能を利用してゲームをプレイします。
しかし、本当はただの位置情報ゲームではありません。
わたしたちは、スマートフォン上で動くこのゲームアプリを使って、現実世界に存在するXMを操作しているのです。
そしてこのゲームを開発したナイアンティック(Niantic)というのも実は……?
XM(エキゾチック・マター)とは、スキャナー上で見えている光の粒のことです。プレイヤーは地面にあるXMを吸収したり、パワーキューブから供給したりしてゲームを進めます。言ってみれば、このゲーム自体、XMが存在しないと遊べないゲームなのです。
しかし、XMの本当の姿は単なるゲーム上のエネルギーではありません。XMとは人間の精神と肉体に「啓発的な」働きを及ぼす物質なのです。
XMはスキャナーの中だけではなく、世界中のどこにでも存在しています。スキャナーはXMに触れるためのテクノロジーのひとつであり、そのすべてではありません。 私たちプレイヤーは、現実世界に存在するXMに自然と触れることにより,新しいコミュニティーを作ったり東北復興イベントやレッドファクションなどなどの啓発的な活動を行うようになってきました。
そして、我々プレイヤーがもうひとつ知っておかなければならないことがあります。このXMには、シェイパーと呼ばれる謎の存在が大きく関与しているのです。
シェイパーの真の姿についてはまだわかっていません。まだまだ謎が多いシェイパーを巡ってこれからも様々な事件が起きることが予想されます。
Q. ナイアンティック(Niantic)ってなに?
スイス・ジュネーブにあるCERNの秘密研究所で、XMを極秘裏に研究・利用するために始まったのが「ナイアンティック計画」です。
そしてIngressの製作元も「Niantic」社、と不可解な共通性があります。
このNiantic社の創始者であるジョン・ハンケ氏、エージェントACEとはいったい…?
Q. 私たちエージェントの役割は?
私たちエージェントは、スキャナー活動を通じてコントロールフィールドを作成し多くのマインドユニット(MU)を集めることで陣営勝利の力となることができます。
またアノマリーでは、私たち一人一人の活躍によって、都市で行われるシャード戦やバトルビーコン戦を制することにより、今後のストーリーにも影響を与えることができます。
Q. エンライテンド(Enlightened)ってどんな陣営?
ローランド・ジャービスがリーダーである我がエンライテンド(Enlightened)陣営は、シェイパーからもたらされたXMの力を利用して、人類をさらなる高みへと引き上げることを目標としています。
XMの持つ不思議な力は,人類の意識や精神に深くかかわるものであり、これを積極的に活用することで、わたしたちが次の進化の段階へ進む鍵となり、これまでにない知識や能力を得ることができるでしょう。
Q. レジスタンス(Resistance)ってどんな陣営?
レジスタンスはXMの危険性を訴え、これを制御しようとする勢力です。
もしこれをお読みのレジスタンスの方がおられましたら、目覚めの時は今からでも遅くはありません。エンライテンドへようこそ。
Q. ポータルやリンク,コントロールフィールドにはどんな役割があるの?
ポータルとは、史跡や歴史的建造物など、特にXMがたくさん溢れている場所のことです。
このポータルにレゾネーターを設置すると、エンライテンドのポータルとして制御できます。
エンライテンドのポータル同士はそのポータルのキーがあればリンクさせることができ、三角形にリンクを繋げばコントロールフィールド(CF)が作成できます。そして、このCFの下にいる人々に、エンライテンドの良い影響を与えることができるのです。(そのCF下の人数推定をMU値として、エンライテンド陣営が獲得できます) このCFは複数重ねると、人々により濃い影響が与えられます。
Q. グリフってなに?
ポータルは我々に対してXMを通し特定の信号を送ってきます。これを絵文字化したものがシェイパーズ・グリフ(通称グリフ)です。
このコミュニケーションに対し、なるべく速く正確に同じものを返すと、ハックで得られるアイテムが増量することが知られています。
次々と新しいグリフが発見されるのも、シェイパーが新たなメッセージを我々人類に送り続けていることの証左かもしれません。
Q. アノマリーってなに?
アノマリーとは、Ingressのストーリーにおける分岐点ともなる大規模なイベントで、XMの異常な活性化が予測される世界の各都市で行われます。
誰でも無料で参加することができ、日本では前回、沖縄で開催されました。
Q. ジャービス(Jarvis)って誰?モッド(Mods)の名前じゃないの?
Modsのひとつである”Jarvisウィルス”の名前にもなっているジャービスとは、エンライテンド(Enlightened)の主導者であるローランド・ジャービスのことです。
10年以上前にIngressを始めた方には、スキンヘッドのオジサマの姿でおなじみかもしれません。(後にわかったことですが、あのスキンヘッドの姿は1218世界のジャービスであり、他にもオシリス世界の痩せた修行僧みたいな姿や、ルビコン世界の若めの黒人の姿など、多元世界によって様々な違う姿をしています。それぞれメダルが発売されていたので覚えている人もいると思います)
XMの研究者であり「ナイアンティック計画」の一員であったジャービスは、後に「啓示の夜」と呼ばれるパワーキューブ実験の失敗により大量のXMに被爆しました。そして、ナイアンティック計画の主任研究員であったデヴラ・ボグダノヴィッチ博士と共に秘密研究所から脱走しますが、ジャービスは不運にもスイスのジュネーヴ駅前にある石像の前で暗殺されます。その彼の遺体を載せたのが例の黒い車、NL-1331なのです。
しかし、亡くなったと思われていたジャービスは、翌月になってポータルネットワークの中に13の思念体となって存在していることが確認されます。そして、思念体となったジャービスは、レジスタンス(Resistance)陣営のものとなっているポータルをエンライテンド陣営のものへと変化させる方法を発見しました。これがゲームの中に存在する”Jarvisウィルス”なのです。
Q. ADAって誰?モッド(Mods)の名前じゃないの?
ADAはナイアンティック計画の支援用AIであり、その分身は皆さんがお持ちのスキャナーの中にも存在しています。スキャナーを起動する際に聞こえるあの声の主のことで、スキャナーの中で喋り、エージェントの活動を補助してくれる存在です。
ただし、ADA本体の意思はレジスタンス側であり、陣営のシンボル的存在と言ってよいでしょう。
Modsの一つとしてのADAリファクターは、人工知能のADAが、ポータルを自陣営(エンライテンド)のものにする方法を発見したジャービスの思念体を分析した結果、同等の効果を持つものを発見、その後改良を加えてリファク卜(再構築)するに至ったものです。
Q. シェイパーってなに?グリフの名前じゃないの?
シェイパーとは、ポータルの向こう側の存在であり、別次元よりXMを通して情報を送信し、人類の更なる洞察、インスピレーションをもたらす存在だと言われています。
そう、シェイパーとは我々の素晴らしき友人なのです。(決して”イカ”のグリフのことではありませんよ?)
Q. NL-1331ってなに?ただの黒い車じゃないの?
NL-1331はXMを調査するための車両であり、世界中にその派生型が存在します。
もとは啓示の夜に暗殺されたジャービスを運んだNIAの車両と言われており、車両自体がポータルとして存在します。
最近は車両自体がXM化してしまったのか、現地でも肉眼で見ることは難しいようです。もしその姿が目に見えたとしたら、貴方の脳には大量のXMが浸潤している証拠と言えるでしょう。目覚めの時は近い…かも…?
Q. 司アキラって誰だっけ?
司アキラとは、著名なXM企業の一つであるIQ TECH eastの局長であり、少佐の階級を持つ軍人です。ローソンポータルの発現や、NL-PRIMEと呼ばれたXM調査バスの運行に関わりました。
その後、強化実験「エージェントオリンピアード」を実施。のちにNL車両シリーズの管理権限を掌握したとされます。
2023年に発見された「クロノス・ファイル」では、エージェントによるオーバークロックの力を借り、現実ごと次元を遷移しマキナの根源を探る計画についてデブラ教授と語っている姿が明かされています。
今回のアノマリーシリーズで勝利した陣営は、彼女の幼少期の記憶に影響を与えることができると言われています。それが意味するところとは……?
Q. その他のスキャナー上のメダルの人たちって誰?
Ingressの登場キャラクター。主にセンシティブと呼ばれるXM知覚能力を持つナイアンティック計画の研究者たち。最近はIngressアニメに登場するキャラクターが多くメダル化されています。
有志のサイトである「https://ingress.plus/」で一覧を見ることもできるでしょう。
Q. マキナ(MACHINA)ってなに?
ラテン語で「機械」の意味を持つ、エピファニードーン・アノマリー直後から現れたポータルネットワーク内の新たなXM体。自律的にポータルの所有やリンクを張り、拡散を続けています。
初期は交差リンクを作るなどしていたが、徐々に進化。現在は交差せずにリンクを作るようになりました。この先CFを作るのは時間の問題と考えられています。
Q. アノマリーの勝敗で何が変わるの?
アノマリーの勝敗によりIngressのストーリー分岐を選択することになります。
過去にはADAのシャットダウン権や、アーティファクトの所有権、登場キャラクターの所属陣営、謎のスマートフォンやSDカードやパズルなど、その後のストーリーが陣営にとって有利になる権利が得られるのです。(かもね)
今回は重要な登場人物である「司アキラ」の子供の頃の思い出に影響を与えることができます。その結果は何を意味するのでしょうか……?
Q. デッド・ドロップ(DD)ってなに?
デッドドロップとは、顔を合わせずに情報を受け渡すというスパイ活動の手段の一つであり、協力者からの情報がある場所に隠され、それを情報員が回収する方法です。
Ingressではアノマリーを有利に戦うための秘密情報(例えばシャードの発生場所等)が、アノマリー直前に公式アカウントなどで写真公開される場合があります。
もし発見できた方は、ぜひ所属チームか、近くの味方に報告してください。
Q. シャードってなに?
アノマリー中、14:02からポータルの頭上に、逆さピラミッドのような三角形が現われたら、それがシャードのあるポータルです。シャードはその三角形にくっついている小さな欠片のことです。(三角形がシャードではありません)
そして出現したシャードを、どこかに現れる「ターゲット」と呼ばれる特別なポータルへと、リンクを繋いで運ぶとエンライテンドの得点となります。(ルールをご参照ください)
運動会で言う、玉転がしに似ているので略して「たまころ」と呼ばれることもあります。過去にはスタイン ライトマン※1のシャードが突如日本に現れ、エージェントたちを震撼させた出来事もありました。
では、突如としてポータルの上に現れ、ターゲットへ格納されると消滅するシャードとはそもそも何なのでしょうか?
シャードには「破片」という意味があり、これはプライム・アーティファクトやシミュラクラなど、特殊なXM構造を持つ物体が破壊され、破片となったものなのです。
このシャードは、リンクを通じて他のポータルに移動する性質を持っています。そして、「ターゲット」と呼ばれるポータルに一定数以上のシャードが集まると安定化し、元の物体に戻ることができるのです。
そして、元の物体に戻ることができたシャードは、それがアーティファクトであれば活性化して利用することが可能となり、シミュラクラであれば元の姿で復活することができるとされています。
では、アノマリーのルールである、「ターゲットにゴールしたシャードは陣営の得点になる」とはどういう意味なのでしょうか?
それは、これらを手にした陣営が、アーティファクトの持つ力を利用したり、シミュラクラとなった彼らが陣営に協力してくれることを意味しているのかもしれません。その結果がどういう未来に繋がるのかは、今のところわかってはいませんが、それはきっと素晴らしいものに違いありません。
※1 日本では親しみ(?)を込めて”光男”と呼ばれました。
Q. Ingress Primeになって何が変わったの?
Ingressの世界は、マルチバースと呼ばれる多元世界。同じ名をしたキャラクター、同じ名をした組織が、毎回似たような歴史のストーリーを何度も「別の世界で」繰り返しています。
オシリス世界、ネメシス世界、ルビコン世界、アニメ世界など多くの世界の存在が明かされ、そのたびに新しいキャラクターの顔を見ることができます。
Q. 啓示の夜ってなに?
CERN内の研究所でパワーキューブが暴走し、研究員に大量のXMを浴びせた事故。
Ingressのストーリーが大きく動き出す発端となりました。
Q. センシティブとは?
XMとの親和性が高く、特殊な潜在能力が引き出された人。
転移能力や幻視能力、Ingressアニメでは触れた物の記憶を読む能力や、一瞬先の未来を予測する能力をもつセンシティブが登場しています。
Q. カオティックマター(CMU)とは?
スキャナー上で扱われる通貨。別名はダークXMとも呼ばれ、本来は軍事利用されるほどの危険で有害な物質。
ただしストアで販売しているものは「研究により安定化」が実現しているので、どうぞ安心してご購入ください!
Q. プライム アーティファクトとは?
世界には、XMにより超常的なパワーを持つ宝物があり、アーティファクトと呼ばれています。
その中でも特に強力なものはプライムアーティファクトと呼ばれます。ダルサナレンズ、証人ストーンや、アニメに登場するサラの指輪などがそれにあたります。
実はこれらのプライムアーティファクトには本来の役割があり、我々の世界をテッセレーションと呼ばれるバリアーで守るための鍵となっていることが既に明らかになっています。
Q. シミュラクラとは?
古来より、ダークXMの力によって死後でも不死のXM体として蘇ることができることが知られていました。これがシミュラクラです。
Q. リカージョンとは?
前項のシミュラクラは不死の存在ですが、1331日ごとにリカージョンが起こり記憶を失うことになります。
ingressスキャナーにおいても、レベル16に達したエージェントは人間を辞め、シミュラクラとしてリカージョンを行うことができます。ただし今までの人間と完全に同一の存在のままでいられるかは保証されていません。
Q. テッセレーションとは?
プライム アーティファクトの項で、テッセレーションとは我々の世界を守るバリアーの役目を果たしていると書きましたが、過去にはこのテッセレーションに関するイベントも開かれました。
このイベントは、テッセラと呼ばれるカケラを最速で奪取するゲームで、ポータルや暗号に隠されたメディアを発見し、並べて点数を競うボードゲームのようなものでした。
このテッセレーションイベントは、「オシリス世界」でのストーリー中に、他の「ネメシス世界」と呼ばれる別の世界線から侵入してきたネメシスと自称する謎の仮面キャラたちとの戦いとして語られました。 彼らの正体はネメシス世界のXM研究者であり、最終的にはオシリス世界の研究者たちと協力して、テッセレーションと呼ばれる世界を守るバリアを構築し、自らの世界へと帰っていきました。