研究内容

上高地(長野県松本市)

環境省・国土交通省・自然公園財団等の機関や、長野県および松本市の職員の方々らと協力しながら、2022年度より上高地に生息するニホンザルの生態調査をおこなっています。現在、ニホンザル全頭の顔と名前の識別(個体識別)を目指して行動観察中です。


 具体的なテーマとして、以下の研究に取り組んでいます。

◆水辺のニホンザルの採食行動 -上高地に生息する3群の比較-
2022年度の冬には、NHK撮影隊の方々といっしょにニホンザルの調査を行いました。その成果は、2023年6月25日(日)19:30~の「ダーウィンが来た!」で放送予定です。また、撮影された動画を用いた「魚食」に関する研究成果を英文学術誌に投稿予定です。

上高地研究のようす(特設ページ)

 (撮影:土橋彩加さん)

地獄谷(長野県山ノ内町)

地獄谷野猿公苑や地獄谷温泉後楽館の皆様にご協力をいただき、2021年度より研究をおこなっています。同苑やその周辺には複数の温泉湧出場があり、温泉を利用する野生動物や温泉に含まれる微生物を含めた生態系全体を対象に、さまざまなアプローチで研究を進めています。

現在は以下のテーマの研究に取り組んでいます。

◆ 温泉の進化人類学:温泉利用が霊長類の社会性に与える影響の解明

◆ 温泉生態系における生物間相互作用

長野市茶臼山動物園

2021年度より、長野市茶臼山動物園のご協力をいただき、飼育動物を対象とした研究をおこなっています。
これまでに研究対象とした動物は以下のとおりです。

深志の森(長野県松本市)

長野県より許可を得て、2021年度より深志の森に生息する野生動物の行動観察や植生調査をおこなっています。
現在は以下のテーマの研究に取り組んでいます。

アルプス公園(長野県松本市)

松本市アルプス公園の職員の方々にご協力いただき、2021年度より、アルプス公園の飼育動物を対象とした行動観察研究をおこなっています。信州大学松本キャンパスからもほど近く、受講する講義の多い学部1・2年生も観察がしやすいフィールドです。
これまでに、以下のテーマの研究に取り組みました。

タンザニア連合共和国・マハレ山塊国立公園

2010年度より、タンザニア連合共和国・マハレ山塊国立公園の野生チンパンジーを中心とした野生動物の調査をおこなっています。京都大学等を含む学際的な研究チームとして、月に1回の植生調査や、気温・湿度・雨量の計測もおこなっています。また、国立公園の境界近くのカトゥンビ村に住んでいる人たちとの交流を通して、人と野生動物との関係についても考えを巡らせています。
現在は以下のテーマの研究に取り組んでいます。