とんだ災難カフカの日々
「とんだ災難カフカの日々」
このblogは、2017年12月23日から亡くなる前日2018年7月23日までの
「とんだ災難カフカの日々」と題した島 州一のフェイスダイアリー。
絵筆を持つこともできない病状の中で、ボールペン1本で描いた自らの闘病記録を眼で見ることのできるダイアリー形式にした作品。
折角のバランスのとれた画面を破壊したと危ぶまれて作品として無視されてしまった顔シリーズでしたが、私はその絵画のシステムにこだわっていたいのです。
その中、2017年秋より身体の深刻な問題が興り、終わることがない病にとりつかれ、身体の自由がきかなくなってしまいました。
しかしだからと云って制作を断行するにはどうしたらよいかを考えながら、毎日めくっているカレンダの数字をいつも気に留めていた私は、毎日変わる数字の上に顔を描き加えてみようと思ったのです。すでに印刷されている紙の上に顔を描き加えられた紙片を利用してもう一度シンボルとしての最強の顔にした。
新しい画面に毎日変化するダイアリー風な作品になればよい、そしてそれらが病床に届く私の毎日のメッセージとなればとの私の願いからでもありました。
2018年5月11日に病院より「あと1、2ヶ月の命である」と云われて、いよいよこの日記風なダイアリーが生きる証として存在感を深めていく様に思われます。
毎日貼りつけられたフェイスカレンダーが終わる日まで、生まれ続けるのです。
2018年5月13日 島州一
メッセージより抜粋