四十雀賞
当研究室及び学部共通ゼミに所属する学生たちで構成された「四十雀賞選考委員会」では、毎年、本邦の音楽文化に広く貢献した個人・団体を選定し、「四十雀賞」をお贈りしています。
賞の名前は、一橋大学があります国立市の鳥で、美しい鳴き声を持つ「シジュウカラ」に由来します。
【お知らせ 2023.10.20更新】
第11回四十雀賞 授賞式・受賞記念講演会を開催しました
2023年10月10日 佐野書院にて、第11回四十雀賞授賞式および受賞記念講演会を開催いたしました。
今年も対面とオンラインの併用(ハイフレックス)で行われました。
授賞式では株式会社スリーシェルズ代表西耕一さまに、四十雀賞選考委員より賞状の授与と副賞(四十雀置物、一橋大学愛唱歌集CD)を贈呈いたしました。
受賞記念講演会では、西さまから企業に至った経緯や現在の活動についてなどのお話やヴィオラの生演奏もあり、活発な質疑応答もみられました。
〈当日の集合写真〉
【お知らせ 2023.8.2更新】
第11回四十雀賞の受賞者がスリーシェルズ/西耕一氏に決定しました!
*本年度の授賞式・受賞記念講演会の開催につきましては、詳細が決まり次第お知らせいたします。
授賞理由
株式会社スリーシェルズは「100年以上の歴史を持つ日本のクラシック音楽をアーカイヴして次世代へ受け継ぐ」という経営理念のもと、日本の音楽家による作品の発信、埋もれた名作の発掘と資料の保存、広報、啓蒙を目的としている。
具体的な活動として、伊福部昭・早坂文雄・「3人の会」(黛敏郎・團伊玖磨・芥川也寸志)などの貴重な作品資料を、散逸を防ぐべくアーカイヴ化している。また演奏会の企画、音源制作、DOMMUNEなどによるWeb配信により、演奏機会の少ない作品を積極的に発信している。加えて、日本人作曲家の楽譜のレンタル事業などを通じて、演奏機会を拡大し研究を促進している。
スリーシェルズの幅広い活動は、邦人作品を過去から現在、そして未来へ繋げていくものであり、本邦の音楽文化に広く貢献している。
以上の理由から、「スリーシェルズ」に第11回四十雀賞を授与したい。
【歴代受賞者の方々(敬称略)】 → 各受賞者の紹介はこちら
第1回(2013年度)岡田暁生(著作『恋愛哲学者モーツァルト』に対して)
第2回(2014年度)宗次ホール/宗次德二(小規模コンサートホールの開設・運営に対して)
第3回(2015年度)村上輝久(長年にわたる調律師としての活動に対して)
第4回(2016年度)大友良英(著作『学校で教えてくれない音楽』をめぐる活動に対して)
第5回(2017年度)「ヒロシマと音楽」委員会/能登原由美(「ヒロシマ」に関わる音楽のアーカイブ化とその普及活動に対して)
第6回(2018年度)高橋管楽器(サクソフォーンを中心とする「楽器修理」に対して)
第7回(2019年度)大澤徹訓(漫画『のだめカンタービレ』における音楽監修に対して)
第8回(2020年度)映画『LISTEN』(聾者による「音楽」の表現に対して)
第9回(2021年度)デリバリー古楽/柴田俊幸(コロナ禍における古楽器による生演奏を届ける活動に対して)
第10回(2022年度)音遊びの会(マジョリティの発想を超えた自由な音楽表現の創出に対して)
第11回(2023年度)スリーシェルズ/西耕一(日本の音楽家による作品の発信、埋もれた名作の発掘と資料の保存、広報、啓蒙活動に対して)