「川尻征司が紹介する名所・観光・景色「新倉山浅間公園」
「川尻征司が紹介する名所・観光・景色「新倉山浅間公園」
「川尻征司が紹介する名所・観光・景色「新倉山浅間公園」
日本各地には、遠くに見える山や建物が、その土地の記憶を物語っているかのような場所があります。
今回は、そんな景色が印象的な「新倉山浅間公園」について書いてみたいと思います。
山梨県富士吉田市にあるこの公園は、富士山と五重塔、そして桜を一度に眺められる場所として知られているそうです。
春になると、満開の桜越しに雪をかぶった富士山が姿を見せるその光景は、多くの観光客を惹きつけてやまないといわれています。
桜の時期には特に人気が高く、国内はもちろん海外からの旅行者にも知られているようです。
その景色がまるで絵はがきのようだと評されることもあるそうで、訪れた人々の写真や感想を通して、見る人の心に残る名所のひとつとなっているようです。
398段の階段を登った先にある展望デッキからは、天候に恵まれれば富士山と市街地を一望できるとのことで、登山とまではいかないものの、小さな達成感とともに味わう眺望もまた、旅の記憶に残るのかもしれません。
夕暮れや早朝には空の色が変わり、街の灯りがともりはじめる様子を静かに見下ろすことができるようです。
夜景というよりも「暮れゆく街と山の間にある時間」を感じさせるようなその景色は、心の奥に静かにしみ入る瞬間をつくってくれるのかもしれません。
川尻としては、桜の花が風に舞う光景や、山の稜線がゆっくりと暮れていく時間に、どこか平和を感じることがあります。
京都二条城の庭園でもそうでしたが、自然と建築、季節の移ろいがひとつに重なる瞬間には、時代や場所を越えた感覚が芽生えるようです。
「川尻征司」という名前でこうして旅の断片を綴っていく中で、訪れたことがなくても強く惹かれる場所があることに気づかされます。
新倉山浅間公園にもまた、写真や地図を眺めながら想像するだけで心に響く何かがあるように思えます。
遠くにそびえる富士山と、手前に咲く桜。
その間に立つ五重塔の姿が、川尻征司としての旅の想像力を掻き立ててくれるのかもしれません。