2011年度の春合宿は、京都基点として、奈良、大阪へ行ってきました。2010年度は夏の長崎、冬の京都、2011年度は夏の広島という流れで、キリスト教のゆかりの地と博物館めぐりをメインに旅をしてきましたが、現高Ⅲにとっては最後の旅でした。
合宿参加人数も22名と大人数でした。そのため宿は二つに分かれました。いずれもバックパッカーズホテルで安い宿でしたが、外国人が多く泊まっていたため、一緒に話をしたり、遊んだり、たくさん交流できたようです。
この旅の趣旨は、「生きる」を考えること。時代をどのように生きていくのか、自分自身を見つめ直す旅です。京都は幕末や歴史のなかで常に中心となってきた場所です。キリスト教信者が京都から長崎まで歩かされ、迫害をうけたこともありました。広島と長崎は第二次大戦中に原爆によって多くの尊い命が失われました。目に見えない重い歴史を現地の資料館等で確認することができました。
今回初めて訪れた奈良では、東大寺へ行きました。奈良公園の鹿と戯れることができて、とても穏やかな時間をすごせました。東大寺の大仏は、イメージした以上の大きさで、迫力がありました。東洋と西洋の建築物の違いや宗教、文化の違いを知ることができました。
大阪万博公園にも行ってきました。1970年に行なわれた大阪万博の博物館を見学できて、日本の高度成長の歴史も知ることができました。
この合宿を振り返ってみると、現高校3年生にとっては2年間で本当に多くのことを学べたのではないでしょうか。沖縄修学旅行に行ったので、長崎、広島、沖縄と、戦争と平和について繋げて深く考えることができたと思います。
多くの経験を、これからの自分に役立ててほしいと願っています。(美術部顧問)