透析導入までの流れと準備

「透析が必要です」と告げられたとき、多くの方が戸惑いや不安を感じると思います。しかし、慌てる必要はありません。透析導入に向けて、ご自身でできる準備を進めていくことで、安心して治療を始められます。

ここでは、透析導入までの一般的な流れと、その間に知っておきたいこと、準備すべきことを解説します。

1. 透析方法の選択

まず、医師から腎臓の状態や体のことを詳しく聞き、どの透析方法がご自身に合っているか話し合います。

それぞれのメリットやデメリットを理解し、ご自身のライフスタイルや希望に合わせて選択しましょう。医師、看護師、医療ソーシャルワーカーが、皆さまの意思決定をサポートします。

透析医療の種類については「透析治療の選択肢」をご参考にしてください。当クリニックは外来血液透析専門の施設です。

2. シャント作成(血液透析の場合)

血液透析を行うには、スムーズに血液の出し入れができるように、腕の血管に「シャント」という特別な血管を作る手術が必要です。


3. カテーテル挿入(腹膜透析の場合)

腹膜透析を行うには、透析液の出し入れをするためのカテーテルをお腹に埋め込む手術が必要です。


4. 食事・水分制限の練習

透析では、食事や水分摂取の自己管理が大切になります。


当クリニックでは、透析導入が咲花病院の入院で行われた場合、入院中に看護師や管理栄養士より毎日の生活についてのお話をさせていただいております。当クリニックでも適宜、食事や水分の制限について透析を実施しながらお話をさせていただいております。


5. 医療費助成制度の申請

透析治療は、特定疾病として医療費の公的助成制度を利用できます。


透析導入が決まったら、早めに申請手続きを進めましょう。


参考文献・関連リンク