清流と城下町の面影を色濃く残すローカル線が走る街

西城川と蓮照寺の枝垂れ桜

まちなかを走る芸備線

大富山(大富山城跡)

・西城川

日本の清流100選に選ばれた西城川は三次で江の川と合流し日本海へ流れます。

鮎釣りが盛んで毎年解禁日になると釣り人達が訪れます。


・蓮照寺

蓮照寺の枝垂れ桜は永正12年(1515年)創建。当初の名前は中山寺でした。

ソメイヨシノ系の枝垂れ桜は樹齢約150年、4代前の住職が倉敷の浄福寺から西城へ持ち帰り植樹しました。

毎年4月上旬〜中旬くらいに開花。ドーム型に枝垂れる姿が美しく遠方から見物に訪れる方も多く見られます。また、枝垂れ桜の裏に石段があり桜を間近で見ることもできます。


・大富山

大富山は標高511、4m、1533年に山城が築かれました。

久代宮氏の本拠で戦国時代備北屈指の山城跡です。現在、頂上は広場になっており、秋には美しい紅葉が広がります。

登り口から頂上まで約40分、上の駐車場からは約20分で登頂。頂上からは西城の町が一望できます。


町中を走る芸備線は町の構造上、屋根の上を走るようなスポットもあり撮り鉄からも人気のスポットです。

全政寺

浄久寺のカヤ

西願寺

・全政寺

元亀元年(1570年)明国(今の中国)から石見に漂着した林頓慶が大富山城主宮氏の医者となり二の丸の麓に創建。初代住職は「醒睡笑」を著し、後に落語の祖となる策伝和尚。


・浄久寺

天文3年(1534年)大富山城を築いた宮氏が大富山の麓のこの場所を選んで創建。以後法灯を守り宮氏11代の位牌を祀っています。

宮高盛氏が植樹したと言われるカヤの木は県の天然記念物に指定されており、カヤとしては県内有数の巨木。


・西願寺

天正8年(1580年)創建。本堂のお飾りと大きな法要は江戸時代から欠かさず続く。町中に朝を告げる鐘が鳴る姿が整った鐘楼門から見える芸備線は知る人ぞ知る穴場スポット。秋になりフジバカマが咲くと大陸を渡る希少種「アサギマダラ」も訪れる。