9月1日カワニナ放流後、遊佐研究室の博士課程の U さんがトレイルカメラ (赤外線を感知し、自動で撮影するカメラ) を仕掛けたところ、なななんとたったの2晩の間にこんな決定的証拠写真が撮影されました。
↑ あきらかにアライグマ。水路の中、餌を探している...?
↑ 安定の鹿。こちらは雌鹿ですが、今朝池の周りで角を切られた雄鹿も見たので、そろそろ角切り(諸所のトラブル防止のため、奈良の鹿は愛護団体の皆様の手によって秋に角を切られます)が始まったようです。
↑ Uさんによるとハクビシンではないか?とのこと。
アライグマは農業被害が有名ですが、水棲生物も捕食し、カワニナも食べます※。カワニナは割と浅い場所を好んで生活しているようで、生物学者ではない私の目でもすぐに見つけられる感じだったので心配です。。
※ アライグマやハクビシンの生態、被害、侵入防止対策について詳しく知りたい方には、農林水産省が発行する「野生鳥獣被害防止マニュアル」がおすすめです。
(瀬戸)
ソーラーポンプのトラブル、水路トラブルを経て、本日とうとうカワニナ(ゲンジボタルの餌生物)を水路に放ちました!!!アップの写真を撮っておけば良かった、、、と今ひたすら後悔しておりますが、とっても小さな番号付きのタグが、各個体の貝殻部分に貼り付けられています。これは、遊佐先生と学生さんが苦労して貼り付けたタグ(もともと蜂個体を識別するために作られたタグなのだそうです)で、これからカワニナ個体の成長を見守るために役立てられます。
↑ 白っぽいのがタグです。大きさ比較になるものもあれば良かったです、、、
↑ 放流の儀を見に来てくださったゲストの酒井先生。前回の作業の際には水路整備のために高枝切りばさみを届けてくださいました。現状の池の生物相について遊佐先生と意見交換、「今は外来種が多いみたいですねぇ、、」これから在来種を増やします!
↑ 放流の儀、そして ↓ 放流後。赤丸部分がカワニナ個体です。
カワニナが定着しやすいように事前に水路に軽石も撒いたので、今後池の pH が上がると予想されます(何故かはまた今度)。これまで表層の pH はだいたい6.7程度でした。次の測定が楽しみです。微生物相にも変化が現れるのかな。
(瀬戸)