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これらの写真は1960年代に建築された団地(マンションでなく府営住宅)などにある給水塔を撮ったものです。

よく見ると少しずつ形状が違っていてバラエティーに富んでいます。

高度成長期に建てられたこれらの構造物は日本の元気だった時代のインフラ遺構のようです。

給水塔は再開発で取り壊されており、近い将来完全に姿を消してしまう運命にあります。

撮影にあたっては意思を極力排し背景もアングルも同一にしました。まるで図鑑のように写真を

並べることにより、給水塔の形状の差のみが際立ってきます。


この手法はタイポロジー写真の先駆者であるドイツのベルント&ヒラ・べヒャー夫妻により見出されましたが、

貴重なオリジナルプリントが収蔵されている喜多美術館での個展(KOICHI’S SHOWCASE)で展示できたことは

私にとって喜びでした。