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写真は発明以来さまざまなテクノロジーやイズムが現れ、“新しい写真”が登場しては消えていきました。

昭和初期の芦屋では、中山岩太、ハナヤ勘兵衛らが芦屋カメラクラブを結成、新興写真を提唱しさまざまな技法を試み“新しい写真”表現を追求しました。

では、現代において“新しい写真”とはなんでしょう?

とても難しい命題です。
例えは悪いですが、新型コロナウィルスが遺伝子の突然変異により出現し世界中にパンデミックが拡散していったように、“新しい写真”もそんな風なのかもしれないと私は考えました。

突然変異(予期せぬエラーやバグなど)により偶然“新しい写真”が現れて拡散し、それが多様性につながっていくと言えないでしょうか?
この作品はネガフィルムをスキャン中に設定を間違え破綻させてしまった偶然から始まりました。これからも変異しながら進化し続けます。

 

この作品は2023年喜多美術館個展(KOICHI’S SHOWCASE)にて展示しました。