労働生産性向上活動

の支援

Ⅰ 生産性向上活動で良くあること

【良くあること】

◇設備投資の効果が出ていない。

導入した設備の稼働率が低い

設備のトラブルやチョコ停が頻繁に起こる

設備の段取りなどの工数が予定より掛かる

導入した設備の工程能力が低い

設備投資した工程の不良率が高い

など


◇改善を行っているが計画通りの結果が出ない。

稼働率及びサイクルタイムを達成できない

設備の稼働率が悪くなった

設備の工程能力が悪くなった

作業者の作業パフォーマンスが悪くなった

など

Ⅱ IE手法を使った労働生産性向上のすすめ

【IE手法を使った労働生産性向上の意義】

1.現場の実態把握や改善案を体系的に整理することできる

◇工程分析➡作業分析や➡動作分析というように、生産工程の全体像の把握から動作まで体系的に整理することができます。

◇「ロス」や「ムダ」について、方法面やパフォーマンス面など複数の視点から定量的に把握することができます。

◇改善や標準化を系統的に行うことができます。

2.効果的な設備投資を実現する

◇設備投資の前に、IE手法を使って、作業方法や適切なペースのムリ、ムダ、ムラの徹底的な排除を追求

◇ムリ、ムダ、ムラの排除を徹底的に追求された作業方法をベースに設備投資を検討することで、効果的な投資を実現


Ⅲ 現場における労働生産性向上活動について

ここで述べる“現場における労働生産性向上活動”は、IE※1手法をベースとしたものです。

IEは、広く捉えると経営管理全般に関連するものを含みますが、ここでは現場の労働生産性向上に関係する作業に焦点を当てた作業研究を基本とします。

この作業研究には、大きく分けて2つのものがあります。それは、方法研究と時間研究(あるいは作業測定)です。

方法研究:ギルブレスの動作研究が基となり、現在ではメモ・モーション分析、マイクロモーション分析などの高度な撮影技術やVTRなどを活用しています。

時間研究:FWテイラーの科学的管理法からなり、ストップウォッチを使って時間を測定していたが、後にPTS法※2(既定時間値標準法:WF法、MTM法)

が開発され広く採用されています。

現場の労働生産性向上活動にIE手法が適している理由は、

・分析手法が確立されていて、使い方を間違えなければ、誰でも同じ様な分析結果を定量的に得ることができるという点

・手法を理解していれば、誰でも同じように分析結果を読むことができるので、その後の改善案の検討における協働を促進するという点

が挙げられます。


※1 IE(Industrial Engineering)とは、工場などの現場における生産活動などの効率化・合理化を進めるための方法論

※2 PTS法( predetermined time standard system )とは、人間の動作に対応したあらかじめ決められた時間値を適用して、当該作業を行うに必要となる時間

を算定しようとするもの

Ⅳ 労働生産性向上活動について

まず、現状における労働生産性の向上余地をIE手法を用いて明らかにすることから始めます。

労働生産性の向上余地は、以下の3つの視点から捉えます。

◇M(メソッド)面の生産性向上余地:作業に無駄な動作(作業)はないか?

◇P(パフォーマンス)面の生産性向上余地:標準的なペースで作業遂行できているか?

◇U(活用)面の生産性向上余地:適切な要員やメソッドを適用(活用)しているか?

この3つの視点の検討順位は、(P面➡Ⅿ面➡U面)の順番で行います。

P面を先に取り組む理由は、

・M面を検討し手順を組み立てるときの基本となる時間値が現状の時間値である。

➡結果、P面の検討後、手順の組み立てなどのベースとなる時間値が変わることで、改善案の再検討が必要になる。

・P面の検討により、作業を行う動作に関する改善余地を見える化できる。

➡PTS法で標準時間を設定することで、動作の難易度や過剰な負荷を見える化できるので、M面の改善に生かすことができる。

などがあります。

Ⅴ 労働生産性向上活動のステップ

問合せ先 : リッチマネジメントシステム有限会社 (担当 尾嶋)

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