● 2025年 最優秀作品・小代商工社賞
▶︎ 作品名
アビージャ
▶︎ チーム名
ええチーム(福岡大学)
▶︎ コンセプト
現在、作物に欠かせない受粉を担うミツバチの数が減少しており、受粉を手作業で行う農家の負担が増えています。そこで私たちは、受粉作業を支援する「人工ミツバチ」を提案します。今回、私達は作物の中でも比較的花が大きなイチゴに着目しました。特にビニールハウス内での土耕栽培において、農家の身体的負担を軽減し、高い受粉率を実現することを目指しています。人工ミツバチはクアッドコプター型の操縦ドローンで、下部に搭載したシャボン玉機から花粉や栄養分を含むシャボン液を噴射し、受粉と花芽の分化を促します。
さらに、内蔵カメラによって花や葉の状態をリアルタイムで確認でき、葉かき作業もサポートします。これまで人がかがみながら行っていた細かな作業を補助し、作業効率を大幅に向上させることができます。将来的にはスマート農業の一翼を担うロボットとして、農業の省力化と生産性向上に貢献できると考えています。
▶︎ メンバー
平田 直大(福岡大学工学部機械工学科3年)
●中村 晃大(福岡大学工学部機械工学科3年)
大場 爽太(福岡大学工学部機械工学科3年)
岩田 琉生(福岡大学工学部機械工学科3年)
下采 志也(福岡大学工学部機械工学科3年)
丸本 恒平(福岡大学工学部機械工学科3年)
● 二次審査講評
■ 審査委員長
筬島 修(一般社団法人 ツール・ド・九州)
ミツバチが減り、受粉が困難になっているというのは何かのニュースで目にしたことがありました。手作業での受粉に替わるものとしてのアイデアでしたが、ドローンの実演、シャボン玉による実績予想、中身の作成方法など、レベルの高いプレゼンでした。これも実現できたらすばらしいと思います。
■ 審査委員
田中 久生(福岡市科学館 サイエンスコミュニケーター)
シャボン玉で受粉を行うという他の既存アイデアを、さらに進化させて提案されているところに関心いたしました。また、審査員からの質問にも資料を用いて説明していたところに、準備の良さを感じました。
ただ、事前資料や発表の中で、事前研究の話や課題の背景などをしっかりとプレゼンできていると、ロボットの必要性をさらに訴えることができたと思います。
■ 審査委員
加藤 優(元自動車会社デザイナー)
ビニールハウス内でのイチゴの土耕栽培における人工受粉作業(手作業)に的を絞って、現状の調査を基に解決すべき課題を明らかにした上で周辺の技術情報を収集しながら適切なものを取り入れ、真面目なプロセスで開発を行ったことが窺える良い提案でした。ミツバチ型のドローンがシャボン玉を振りまきながら受粉を行うという農作業風景はファンタジックで、農作業従事者や見る人の心にきっと安らぎを与えてくれると思います。データ上では3Dでしっかりと図面が作成されており、本体と操縦機で35000円という価格も実現の可能性を感じます。実用能力については実際にドローンからのシャボン玉噴射の実演があり、私にはドローンのプロペラ後流によりシャボン玉が四散するのではとの想像をしたのですが(その場合、噴出口の形状、プロペラとの位置関係などが解決すべき課題となるでしょう)、コンセプトペーパーによると命中率、受粉率は共に80%を超えているとのことで心配する必要はありませんでしたね。必要な花粉の量など細かなことも数値として調べられており、優れた内容の提案でした。最優秀賞、おめでとうございます。
■ 審査委員
永里 壮一(メカトラックス株式会社 代表取締役)
・受粉が食糧生産にとって重要ということが理解できた(私は知らなかった)
・人工授粉の作業負荷軽減というアイデアは具体的で分かりやすい
・しゃぼん玉についてもう少し説明が欲しかった
・実演するなら、ぜひドローンを飛ばしてほしかった(やや肩透かし感がもったいない)
・しゃぼん玉受粉の効率性(低コスト)も説明されていたが、興味深いのでもう少し詳細が聞きたかった
・受粉に必要な花粉量の説明は分かりやすかったが、プレゼン中に説明があればなお良かった
■ 審査委員
田名部 徹朗(株式会社 SANMATSU 代表取締役)
最優秀賞受賞おめでとうございます。受粉なる作業が食料生産に大切であり、そこにミツバチが重要な役割を担っているとは全く知りませんでした。技術的には、しゃぼん玉を使う受粉方法の採用、ドローンを受粉以外の作業にも適用させるなど、実現性の高いアイデアを提案されたと思います。ただし、発表的には、なぜしゃぼん玉を採用したのか等、ストーリーが論理的な構成となっていなかった点は残念でした。テーマは喫緊の課題です。ぜひ実用化につなげていただければと思います。
■ 審査委員
佐藤 和明(小代商工株式会社 取締役 営業部長)
(準備中)