We set up a research group called "Rinkai Hack" with a few volunteers to promote research education and human resources exchanges beyond the boundaries of animal/ plant research and informatics, with marine stations as the primary places of activity. Rinkai Hack is a name that means, loosely, "hack at the seaside." (There is not a perfect translation for "hack"; it means to disassemble something and create something new). The word "hackathon" (hack + marathon) is starting to become known as a label for events at which information technologists get together somewhere to focus on programming and share data. Caching on to this word, we hack marine stations to explore the way of research that exploits the potential ability of there.
Through the three events of Pre-, Prep- and Writing events, we would like to present the results of the activities during the season for publication in the form of reports and papers.
In the case that scientific achievements are obtained, we would like to submit them to a peer-reviewed international journal. We will also present the reports on educational activities to the newsletter of each cooperative academic society.
At 2017, April 5.
On behalf of RinkaiHack,
Yoshida Masaaki (Shimane University)
Takeshi Kawashima (National Institute of Genetics)
Mayuko Hamada (Okayama University)
臨海実験所を主たる活動の場とし、動植物学と情報学の垣根を超えた研究教育と人材交流を進めることを目的として、数名の有志による研究会"RinkaiHack"を立ち上げました。RinkaiHackとは、臨海でハックするという意味の造語です(ハックする:ぴったりくる訳語がありません、あえていえば、、、今ある何かを分解して新しく作り直すような意味です)。ハッカソン (Hack + Marathon)という言葉は徐々に知られてきていますが、こちらは情報系の人たちがどこかに集まって、一定期間の間集中してプログラミングをしたりデータ共有をしたりするイベントに対して使われているようです。この言葉にあやかって、RinkaiHackでは臨海実験所を"ハック"することで、その潜在能力を活かした研究のあり方を模索します。
研究会の当初開催趣旨をこの頁の下記に記載しています。この研究会は2016年末に起動し、数ヶ月のメール審議とスカイプ会議などを経たのち、最初の集会を2017年の3月にお茶の水大学湾岸教育研究センター(千葉県館山市)で行いました。研究会の主な活動は年に一回程度、ハンズオン実習型の教育コースである”臨海ハッカソン”の開催を行うこととし、さらにそのための準備会(PreHackathon)、実習の会(PrepHackathon)、報告書および論文作成(WritingThon)を設定することになりました。このように、Pre-Prep-Hackathon-Writingの4イベントで一つのシーズンを構成します。主たる企画であるRinkaiHackathon (臨海ハッカソン) では、大学院生やポスドクの教育を主眼におきますが、ハッカソンという言葉にある通り一方的な講義ではなく、ハンズオン型の実習やコンピュータプログラムの開発、さらに生物学に関する議論などを通じて、参加者全員で成果物を生み出すことを目指します。これにPre-, Prep-, Writingの三つのイベントを組み合わせ、シーズン全体を通した活動の成果を報告書や論文の形で世に発表するようにしたいと思います。発表は、科学的な成果が得られた場合は査読付きの国際誌への投稿を、活動全体の報告は各協力学会のニュースレター等への投稿を、それぞれ行う予定です。
この研究会は当面は、2017年から2019年度まで3シーズン行うことを目標にしています。皆様の協力と支援をお願いします。
平成29年(2017年) 4月5日
研究会を代表して、
吉田真明(島根大学隠岐臨海実験所)
川島武士 (国立遺伝学研究所)
濱田麻友子(岡山大学牛窓臨海実験所)
研究会"RinkaiHack"では、動物学者とバイオインフォマティシャンが、1~3泊程度の合宿形式によるハンズオン実習を企画・運営・実行し、生物多様性科学とバイオインフォマティクスについての相互理解を進める。
ここでいうハンズオン実習とは、アノテーションジャンボリーを開催する / Wikipediaの記載をする / ゲノムの解析ツールを学ぶなど、座学ではない全員参加型の実習のことである。
なぜ今このような企画を行うかについて、以下に記す。
日本の生物学研究の歴史において、臨海実験所が果たして来た役割は大きい。1886年(明治19年)に設立された三崎臨海実験所を嚆矢として、全国に20以上の臨海実験所が設置され、いずれもがその立地の特徴を活かし、理学的研究の先端から工学や農林水産業における応用にまで幅広く利用されてきた。この130年の歴史は、諸先輩方による不断の努力によって維持されてきたものである。臨海実験所をこれまで同様に教育研究に必須の活気ある拠点として継続するために、最新の研究分野からの利用を推進し、新たな形の共同利用を模索したいと考えている。
たとえば、現代の生物学に欠かせないものとなっているゲノム生物学と情報生物学に関する支援教育を、臨海実験所において開催することは、そのような活動の一つとして十分な役割を果たすだろう。そこで、動物多様性に関するハッカソンかWikipediathon等、情報学と動物学の境界領域イベントを、年ごとに違う臨海で開催したいと考えた。
これにより、臨海実験所をこれまでよりもさらに多様な利用方法のある研究の場とすることを目指したい。
平成28年12月 発起人一同
The list of founding members / 発起人リスト
Masa-aki Yoshida / 吉田 真明 (島根大学隠岐臨海実験所)
Takeshi Kawashima / 川島 武士 (国立遺伝学研究所)
Mayuko Hamada / 濱田 麻友子 (岡山大学牛窓臨海実験所)
Kunifumi Tagawa / 田川 訓史 (広島大学大学院理学研究科附属臨海実験所 )
Yoshiaki Morino / 守野 孔明 (筑波大学)
Norio Miyamoto / 宮本 教生 (JAMSTEC)
Nobuaki Kono / 河野 暢明 (慶應義塾大学先端生命科学研究所)
Hiroshi Watanabe / 渡邊 寛 (沖縄科学技術大学院大学)
Shigehiro Kuraku / 工樂 樹洋 (理化学研究所)
Oleg Simakov / シマコフ オーレグ (ウィーン大学)
Jun Sese / 瀬々 潤 (AIST人工知能研究センター)