古いスピーカーの魅力は、一言でいうと、「今のスピーカーからは出ない音が出る。」ことです。確かに新しい設計のスピーカーのほうが小型で再生レンジも広く、歪みも少なく耐入力も大きいのは事実です。
一方、古いスピーカーの物理性能が、一般家庭の使用条件で一概に悪いというわけでもありません。もちろん、すべてのスピーカーがそうなわけではありませんが、独特な魅力的な音が出るというメリットあります。例えば、前に出てくる音離れの良さとか、輝きのある高域の響きであったり、よくとおる声であったり。そういった魅力的な音です。別の言葉を使うと癖であり高忠実度とは違うのかもしれません。また、結果として、音楽を選ぶスピーカーとなる場合もあるのですが、私の様に複数のスピーカーを使用している人間にとっては、それは大きな問題ではありません。(なので、誰にでも勧められるものではないですし、私も友人に勧めることは極めて稀です。)
まあ、理屈は抜きにして、好きな音のスピーカーだから使っているのです。