プログラミング教育の必修化は、文部科学省が告示している初等教育における教育課程の基準でもある学習指導要領改訂の一部として実施されます。学習指導要領とは、日本全国どこで教育を受けたとしても、授業に差が出ないように示されたカリキュラム編成基準のことです。子どもたちの教科書や時間割は、これを基にして作られています。年間の授業時数の取り扱いが定められていたり、各教科の目標・内容を大まかに規定した教育内容が定められています。
具体的には、情報活用能力の育成を図るため、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ることが示されました。また、様々な教科・学年・単元で取り入れること、各学校の創意工夫により、様々な単元等で積極的に取り組むことが望まれています。プログラミング教育について、学年・授業内容に関しては明確な内容が決まっているわけではなく、必修化といってもプログラミングの新しい教科ができるわけではありません。
プログラミング的思考を身に付けること、コンピューターの社会的な役割を理解すること、プログラミングを活用して各教科の学びを深めることの3つの狙いがあるそうです。