戻る
神谷哲史 原作
折り方:不切正方 79cm
用紙:洋紙 100kg
<解説>
神谷哲史さんは幼児のころから折り紙に親しみ、20台の若さで天才的な能力を持っていた。何というか紙を折るために生まれてきたような人だが、彼の記念碑的な作品のひとつがこれだ。
龍神なんていうとんでもない作品もあるが、これの折り図は作られていないし、彼も絶対作らない(作れない)と言っている。たとえ、そんなものがあっても私には折ることができないだろう。
折ることの難しさはいろいろある。技術や根気もさることながら、紙の選択に工夫が要る。
要するに作品に適した紙を見つけられるかどうかに、でき不出来の半分以上はかかっているといえる。
このドラゴンは何回か挑戦した。
複雑に折り進むにつれ、厚くなってくる。不正確にもなるし、紙も破れる。そうなってくると、要は大きさと厚さの比である。
これだけ複雑になると大きい方がよく、耐折強さが必要だ。
これまで、何回か失敗した。
西洋紙だと途中で破れてしまうことが多い。
エンシェントドラゴンは神谷さんがコンペティション用に一気に作って見たものだそうが、こんな大作は折るだけでも何時間もかかる。
彼のどの作品でもそうだが、こういったものを設計できるというのは、本当に信じられない思いだ。
何とかこの大きさで折れたが、厚手の洋紙なので、細かいところが折れず、また、胴がボテボテになってしまい、どうにもならないが、一方で量感が出たのは評価できる。
おかげで、うちのねこのにゃ太郎の攻撃にしっかり耐えている。
(白い作品)
折り方:不切正方 90cm
用紙:和紙
<解説>
和紙で折ってみた。白しかなかったので、white dragon になった。
でもそれなりに良い。
大きさに比較して薄いので、結構綺麗に折れるが、若干弱いので、自立はするが、へたり易い。
(2つ目の白い作品)
<解説>
和紙でもう一度折ってみた。途中間違えてしまったのでかなりぐじゃぐじゃになってしまった。白を紅茶で染めようとして、これも失敗。濡らす技術は結構おもしろいが難しい。