FCSS(Freeedom Computer Support System)とは、Freedom Computerの開発元であるE&EシステムさんがFreedom Computerのセットアップ用に提供していたソフトウェアになります。
Freedom Computerにはロータリー式のDIPスイッチが付いているものの、これではセッティングはできません。いくつかあるセッティングの切り替えやコピー、初期化しかできないので、実質 FCSSがなければセッティングできません。
Freedom ComputerとPCとの接続にはRS232Cと言う、昔からあるシリアル通信を利用します。RS232CはUSBの前身なのですが、Freedom Computerとの通信速度は9600bpsと、今では考えられないくらい遅いです。しかも、最近のノートPCにはRS232Cのインターフェースは用意されていないことが多い・・・。
FCSSのベースはWindowsの前の世代のOSである、MS-DOS(Microsoft社が開発した、Disk Operation System、コマンドをキーボードで入力してファイルのコピーや移動など全ての作業を実施していた)用に作られているので、コマンド入力&シングルタスクを前提に作られていますし、デバイスドライバと言う概念も まだあまりないころのソフトウェアになります。
Microsoftは そういったソフトをWindows上で動かせるように、「Windows95モード」「Windows XPモード」というものを用意しているので、その中で動かす事は可能です。とは言え、「何とか動くようにしている」と言う感じなので、様々な問題もあります。
FCSSはDOS版、Windows版 1.xx、Windows版 2.xxの3種類ありますが、さすがにDOS版を使う人は居ないと思うので、Windows版の1.xxか2.xxを使うことになると思います。
このFCSS for Windowsは、Windows XP SP2までなら動くようですが、RS232Cの通信にデバイスドライバを使わず直接叩いてるようなので、変換アダプタとの相性もあるし、そのままだとすぐ落ちます(笑)。ちょっと工夫するとかなり改善するので、この状態で使ってる人が多いのではないでしょうか?
FCSSについて、詳しくはこちらのページを見て頂くのが良いかもしれません。めちゃくちゃ詳しく書かれています。