研究開発事業
押鐘サイエンスラボでは、「社会に還元される知の創出」や「学びと研究の循環」 をフィロソフィーとして、化学・バイオ系を軸とした研究開発事業を展開しています。
押鐘サイエンスラボでは、「社会に還元される知の創出」や「学びと研究の循環」 をフィロソフィーとして、化学・バイオ系を軸とした研究開発事業を展開しています。
押鐘サイエンスラボでは主に、社会や産業の"現場"で生じる具体的な問題・課題を起点として、科学的なアプローチを用いた実践的な解決策を提供することを目的とする「産業・応用開発」に取り組んでいます。
私たちの強みは、学術・基礎研究に立脚し、小規模で柔軟な体制を活かした現場のニーズに即応するスピーディな開発と、分野横断的な知見を結集したプロトタイピングにあります。
したがって、化学・バイオ関連ではない全くの異業種の方でも、対話している内に問題点・課題を見付け、それに対する解決を共に模索することによって全く新しい技術開発に繋げて参りました。
押鐘サイエンスラボは、企業、行政、自治体、専門家コミュニティなどと協働しながら、「社会の現場で機能する科学技術」の創出をめざしています。
身近な問題にこそ、持続可能なイノベーションの種があります。
私たちは、知の応用によって、その種を実際に芽吹かせる現場の科学者でありたいと考えています。
もじゃもじゃの科学者が研究揮発しているイメージ(生成AIによる)
押鐘サイエンスラボが大切にしているもうひとつの軸は、「知的な好奇心」を起点とした学術的・基礎的研究です。
「なぜこうなるのか」「どうしてうまくいかないのか」といった根源的な問いに立ち返りながら、現象の理解と知見の蓄積を進めています。
たとえば、私たちは古代土器に残された有機物の微量分析に着目し、土器を破壊せずにDNAを抽出・検出する新しい手法を開発しました。
これは考古学、分子生物学、材料科学の知見を融合することによって初めて可能となった、極めて学際的な研究です。
これらの研究は、直接的なビジネスに直結するものではないかもしれません。しかし、長期的に見れば、社会の基盤となる科学的素地や教育資源を支える重要な営みであり、将来の技術革新の土台となると私たちは信じています。
さらに、これらの研究は学生の学びの場ともなり、教育事業とも密接に連動しています。
実験デザインや失敗からの学び、科学リテラシーといった「研究を通してしか学べない知識」が、教育のなかに自然と組み込まれています。
押鐘サイエンスラボの基礎研究は、単なる好奇心では終わりません。
知の地平を広げると同時に、その先にある未来社会との接点を見据えた「生きた学問」として、持続的に育てていきたいと考えています。
「餅は餅屋」とは、ご存知に様に専門家に任せるのが一番ということわざです。
もちろん、自らの専門分野を深く掘り下げ、生涯をかけて「餅」を追求する職人の姿勢は尊敬に値するものと思います。
しかし、もしその餅職人が「餅」以外の世界との接点を持たなかったとしたら、他分野からの問いかけや、思いがけないアイディアに触れる機会を失ってしまうかもしれません。
無茶なお願い――すなわち無茶ブリは、たいてい専門外から飛んできます。
それは、依頼者が「餅」について深くは知らないけれど、どこかで「餅」の力を借りられるのではと直感して、話を振ってきているのだと思います。
そんなときに、「いや、それは「餅」の話じゃないので今回は遠慮します」と、にべもなく返してしまえば、相談はそこで終わりです。
二度とその依頼者から話が来ることはないでしょう。
しかし、その無茶ブリに対して真摯に応えてみようとすることは、相手との信頼関係を築くと同時に、自分の専門性を拡げる契機にもなり得ます。
無茶ブリに応えようと試行錯誤する過程で、「餅」業界では考えつかないような新しい餅を生み出すことができる
――それこそが、創造の原点だと私たちは考えています。
押鐘サイエンスラボでは、自然科学だけでなく、人文・社会系の研究者との共同研究も積極的に行っています。
たとえば、「この縄文土器、何に使われていたと思いますか?」と尋ねられたとします。
確かに、それは全く自分の専門とは言えません。「土器なんか知らんがな」と返してしまうのは非常に簡単です。
しかし、その問いに対し打ち返すことができたら、そこに縄文土器と自分の間に新しい接点が生まれます。
その接点は、自分自身の成長となって跳ね返ってきます。
ちょうど、ニュートンが語った「巨人の肩の上に立つ」という言葉のように、自分の視野を一段高い場所に導いてくれる感覚と思います。
この知的な「おもしろさ」を依頼者様とともに共有したい、それが私たちのフィロソフィーです。
もしこのページをご覧になって、「少しでも接点があるかもしれない」「話してみたい」と感じられた方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
皆さまとのちょっと無茶ブリな一期一会を 、私たちは心から楽しみにしております。
巨人の肩に上に立つ餅職人(生成AIによる)
巨人の肩に上に立つ餅職人…を夢見る餅職人(生成AIによる)