皆さんこんにちは。今回から不定期更新で有機養液栽培のちょっとしたコツやポイントなどについて、このコラムを通してご紹介していきたいと思います。初回は有機養液栽培の肝となる耕水工程について、中でも最重要ポイントの土選びについてのお話です。
皆さんは耕水工程にどんな土を使っていますか?
耕水工程では、土に住んでいる微生物達を水中環境に引っ越しさせ、エサとして有機質肥料をあげることで、水中に「硝酸を作ってくれる役に立つ微生物達」を選択的に増やします。この「硝酸をつくってくれる微生物達」というのがポイントで、残念ながらどんな土でも良いというわけにはいきません。一見微生物が豊富そうな畑の土や市販の高級堆肥でも硝酸が出ないということは耕水工程あるあるです。
そこで当研究会では耕水工程用の土として「サンヨーバーク」と「苗太郎」を推奨しています。この2種類の土は京都大学の研究によって、インターネット上で販売されている膨大な種類の土の中から選定した50種類を実際に試験して選抜された超優等生です。耕水工程が速く完了し、安定して高濃度の硝酸イオンが出てくることはもちろん、ネットを通じて「誰でもどこからでも購入可能」です。
というわけで、他の土を使っていて耕水工程が失敗ばかり、という場合にはぜひ「サンヨーバーク」や「苗太郎」を使ってみてくださいね。もちろん微生物源から独自性を出したい!もっと高効率を目指したい!ということで他の土を使われることは構いません。この土なら耕水工程は100発100中!という皆さんにとっての理想の土を見つけてくださいね。