『地獄変』は語り手の「私」が昔のことを語る形式の小説であるが、「私」は語り手としてだけでなく語られている物語の当事者として登場する場面もある。
主要な登場人物の他に、話を理解するうえで意味を持つ人物も含めて図にまとめた。
ちなみに、「大殿様」は「大殿」+「様」であって、「大」+「殿様」ではありません。
ここの図を眺めながらいくつか注目しておきたい点がある:
ここで見えてくるのは、語り手「私」が語る良秀像は限られた情報の中で「私」がイメージするものでしかないということである。