石橋財団ブリヂストン美術館(現:アーティゾン美術館)等の勤務を経て、2015年に佐賀大学文化教育学部教授に着任し、翌2016年から2020年3月まで本学芸術地域デザイン学部長を務め、同年4月長崎県美術館館長に就任。専門は美術史学や博物館学。
今回は芸術地域デザイン学部設立当初の学内外の様子についてお話を伺った。
Q1. 学生時代に熱中したことは何ですか?
A.高校時代は、学校帰りに上野の美術館などに展覧会を見に行っていました 。
できれば若いうちにいろんな展覧会を見に行くことが良いと思います。
Q2. 学部設立当初の思い出について
A.大学が学部設立記念式典を行った時、学生にも何か参加してもらいたいと思い学部紹介ビデオを作ってもらいました。記念で映像を制作するというのはこの学部ならではだと思います。 また、2年目まで教員が全員揃わなかったのですが、2年目になって教員の体制も確立し、それぞれの考えの違いはあり、大変ではありましたが、どのような学部にしていくかをみなで考え、一から決めていったことは良い思い出です。
Q3. 学部ができた当初、世間ではどのように受け止められていましたか?
(何を期待されていると感じましたか?)
A.他大学の先生から芸術地域デザイン学部って羨ましいと言われたことが何回かあります。
地域創生・地域とのつながりを重視した学部なので、地方自治体からもいくつか一緒に企画をしたいというお声かけをいただきました。また有田キャンパスが誕生するにあたって、中核都市の「市」ではなく「町」に大学のキャンパスができることを喜んでもらいました。芸術を勉強したい高校生たちにとっても勉強の場を増やせることに多くの期待が寄せられました。
Q4. この学部のいい部分はなんですか?
A.学生たちが意欲的に活動できるような環境(教員や施設)がある程度ととのっていますし、学生と教員が一緒になって作り上げる環境が自然に出来上がるところです。
Q5. 在学中の学生や、これからこの学部に来る学生に一言
A.これから歩む人生にとってとても大事で貴重な四年間なので、この環境を生かしながら悔いの無いように様々な体験をし、多様な学びを得てほしいと思います。