トネリコカフェ店主
岡野朋子
佐賀市のアーケード、白山名品街にある創業から50年以上経つ老舗の喫茶店
喫茶トネリコ。特美ー文化教育ー芸術地域デザインと学部が変化を続けながらも学生が集い、若手作家や大学生の飛躍を願って毎月展覧会を開催している。このように長く芸術学部の学生達の学外の展示活動の場を提供してきた2代目店主の岡野朋子さんにお話を伺った。
Q1. トネリコの歴史について教えてください
A. 1970年に佐賀市中央通りに珈琲舎梣(とねりこ)が開店しました。私はその2代目店長を引き継いだ形になります。
Q2. どうして佐賀大学の学生がトネリコに集まるようになったのですか?
A. きっかけは、80年代に妹の同級生である佐賀大学・大学院OGの古賀悦子さんと知り合ったことです。
古賀さんの絵を店内に飾っていたのですが、有名画のコピーより稚拙でも肉筆画から迫力あるエネルギーを感じました。
次第に友人の伝手でトネリコでアルバイトを始める人が増えていきました。
そのアルバイトの学生に地域デザイン学部の学生が多いので、よくアートの展示を見に来てくれますよ。
Q3. 学生の学外の展覧会活動は以前と比べてどのような印象ですか?
A. 以前は、街中の空き店舗を使用した大規模なアート展を開催した時期もありました。
その為、このシャッターの空き店舗を借りる交渉や地域の住人の方とのコミュニケーションは欠かせないものでした。
また、呉服町界隈で行われた「呉福万博」など、学内の制約を抜け出した作品も多数あったと感じます。 それに対し今は、現存のギャラリーでの展示が多く占めると思います。
Q4. 学部生やこれからこの学部に来る人へのメッセージ
A. 学生の皆さんには学費以上の糧となる学びを得て欲しいです。また学部には多くの先生方がいらっしゃるので、積極的にコミュニケーションや施設などを活用してほしいと思います。