その信仰と非戦主義の関連は

内 村 鑑 三 論

英語論説に見る内村鑑三の戦争観

雑誌名 日本語・日本文化研究.

出版者等 京都:京都外国語大学留学生別科, [1993]-

巻号・年月日 (13) 2007

内村鑑三は数多くの英語による論説を発表し、日本の立場を西洋に伝える努力をしていた。千村は当初、日本による戦争に賛同し、日清戦争時においては義戦論を展開した。けれども、内村は日露戦争を気に非戦論の論陣を張るようになる。本稿では、戦争に関する内村の言動の変化とその思想的背景を考察する。


内村鑑三とシオニズム--非戦主義と再臨信仰

雑誌名 日本語・日本文化研究.

出版者等 京都:京都外国語大学留学生別科, [1993]-

巻号・年月日 (15) 2009

非戦論を展開してきた内村鑑三は、第1次世界大戦における欧州、すなわちキリスト教国家群の惨状を目にしたことで、再臨信仰を強め、それを広く主張するようになる。つまり、まもなくイエスが再び現れ、人類を救うというのである。本稿では、その背景にシオニズム、すなわちイスラエル建国運動への共感が潜んでいたことを検証する。