帝京大学薬学部臨床薬学講座薬効解析学研究室のホームページにいらしていただき、誠にありがとうございます。私は、小野景義教授の後任として、2023年4月より名古屋市立大学大学院薬学研究科より赴任をしてまいりました。本研究室は、1978年に加藤仁先生が初代教授として開設された帝京大学薬学部薬理学研究室を起源としております。もともと帝京大学薬学部は相模湖にキャンパスがあったのですが、2014年に板橋にある大学病院・医学部の建物が建築される際に板橋キャンパスへ移動しました。この移動を機に栗原順一先生が医薬品作用学研究室(現:坂本謙司教授)の教授になり、小野景義教授が薬効解析学研究室の教授になって現在に至ります。私は薬効解析学研究室の二代目教授になります。
私は、大学院を修了してから薬理学研究にかかわっております。研究テーマは、米国に留学をしていた時から始めた慢性疼痛の発生機序とその治療法の開発です。研究当初は、脊髄と呼ばれる背骨の中にある神経の束を研究の対象としていましたが、名古屋市立大学に在籍しているときから、脳の中での痛みの処理機構の研究を行っています。
当研究室では、最近大きな問題となっている、nociplastic pain(痛覚変調性疼痛)と呼ばれる、脳の中で痛みが作られてしまうという現象の解明と、その治療法の開発について、精力的に研究をしています。脳の中で起こっていることを理解しないといけないので、様々な技術を使います。分子レベルから組織レベル、臓器レベル、個体レベルと、様々なレベルでの実験手法を融合し、まだ誰も見たことの無い結果を得るために研究をしています。
痛みは、意識のある状態でないと感じることができませんので、通常の行動をしている動物の脳活動を、リアルタイムで観察するという、ワクワクするような研究をしています。自分の脳の活動を読み取ると、自分が考えていることが予測できるのか?というところまで到達することを最終目的として、痛みの理解についての研究をしています。
研究室のモットーは、私の前所属であった名古屋市立大学大学院薬学研究科神経薬理学分野のモットーを継承し、「研究は楽しく」、「楽しくなければ研究ではない」です。知的好奇心は、人類において最も強いモティベーションです。ワクワクが無ければ、何も楽しくないですし、やっている意味が感じられません。一日に一回でもワクワクするような経験があるなんて、とても幸せだと思います。そのようなワクワクが待っている研究を一緒に進めませんか?