帝京大学 薬学部 薬効解析学研究室
Department of Systems Pharmacology, Faculty of Pharmaceutical Sciences, Teikyo University
Department of Systems Pharmacology, Faculty of Pharmaceutical Sciences, Teikyo University
薬効解析学研究室では、脳に作用する薬が、どのようにして、効果を発揮するのかを明らかにするため、様々な技術を使って、研究しています。特に、痛みに効く薬が、どのようにして、痛みを鎮めるのか、脳の活動をリアルタイムに記録して、解析をすることで明らかにしようとしています。
痛みは、意識がないと感じることができません。これまでの多くの痛み研究は、脳や脊髄をシャーレの中に入れた状態や麻酔をかけて意識を失わせた状態で行われていました。21世紀に入り、意識のある個体の脳の活動を可視化することが可能になり、痛みを感じている状態の脳活動も記録されています。また、慢性的に痛みのある患者さんの脳の活動も観察できます。私たちは、この意識のある個体の脳活動の記録を通じて、痛みを鎮める薬の作用を明らかにしています。
具体的には、自由に行動をしている個体の脳の中の神経細胞の活動の記録や、特定の脳領域の活動の記録、神経伝達物質の記録など、これまでに達成することが難しかった、自由行動をしている個体の脳の活動をリアルタイムに記録しています。この記録を詳細に読み解いていくと、個体の痛みを客観的に評価できるかもしれません。また、読み解いた結果を別の個体にインストールすると、個体同士で辛さや楽しさの共有ができるかもしれません。
不安定な社会情勢である現代、不安なことや強いストレスなど、たくさんの苦痛が存在しています。痛みも苦痛の1つです。その発生メカニズムを明らかにすることは、心の辛さを緩和することにつながるかもしれません。私たちの研究室では、最終的に苦痛が生み出されるメカニズムを明らかにして、楽しく明るい生活が送れるような未来につながる基礎研究の知見を積み重ねていきます。
2025年 5月
論文が出ました。LINK(帝京大学薬学部人体機能形態学の道志先生との共同研究)
2025年 5月
研究室に8名の新しいメンバーが加わりました!
2024年 9月
大澤教授がヒューストン大学の Department of Biomedical Engineeringの客員教授に就任しました。大学院生の指導を中心にヒューストン大学での活動を継続します。
2024年 8月
第26回活性アミンに関するワークショップを名古屋市立大学薬学部で主催しました!LINK
2024年 5月
研究室に8名の新しいメンバーが加わりました!
2024年 4月
東京大学医学部より佐郡和人先生が助教としてご着任されました!LINK
2024年 3月
卒業式が行われ9名の学生が卒業しました!LINK
2024年 3月
論文が出ました。LINK(鹿児島大学大学院 医歯薬総合研究科との共同研究で、科学研究費基盤研究(C)(分担者:大澤)の支援で行われました)
2024年 3月
論文が出ました。LINK(名古屋市立大学大学院医学研究科、奈良先端科学技術大学院大学、ヒューストン大学との国際共同研究で、科学研究費基盤研究(B)および(C)(分担者:いずれも大澤)の支援で行っています)
2024年 1月
University of Houstonに所属するAustin Ganaway くん(Professor Akay Lab 所属、博士課程2年生)が、研究実施のため3か月間滞在します。頑張ってください!
2024年 1月
新年を迎えました。今年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。LINK
2023年 12月
大澤教授がヒューストン大学にて共同研究を実施し、大学院生の指導を行いました。LINK (本共同研究は、科学研究費助成事業(科研費) 国際共同研究強化(B)(代表者:大澤)の支援で行っています)
2023年 12月
論文が出ました。LINK(株式会社日本生物製剤との臨床共同研究です)
2023年 11月
論文が出ました。LINK (ヒューストン大学、奈良先端科学技術大学院大学との国際共同研究です)
2023年 9月
薬学生のための飛騨高山実地研修に参加してきました!LINK
2023年 8月
卒論発表会を行いました。LINK
2023年 8月
ホームページを開設しました!
研究室見学
・研究室見学は随時受け付けています。脳や心の研究に興味のある学生さんをお待ちしております。
・大学院生を募集しています。最先端の神経科学の技術を使って、薬の効き方を一緒に探索しませんか?