中尾 未来 / 周 正

NAKAO Miku / SHU Sho

ふたつの言語で生活することが当たり前だった経験からバイリンガル研究に興味を持ち、その後、複数の言語を使う人や、複数のルーツを持つ人のライフストーリーやアイデンティティに興味を持つようになりました。

言語学習アドバイジングが必要だと思う理由

学習者が置かれた環境やその言語を学ぶ理由は、それぞれ違っているから

同じ言語を学んでいる場合でも、学習者が置かれている環境はそれぞれに異なっています。第二言語環境に身を置いているとか、いないとか、仕事の忙しさや家事の負担など、人によって全くばらばらです。

その言語を学ぶ理由もそれぞれに異なっています。わたしは大学で第二外国語として朝鮮語を学びましたが、朝鮮半島にルーツがあるから、研究で使いたいから、韓国アイドルが話している内容を聞き取りたいから(これはわたし)、など様々な理由を持った学習者たちがひとつの教室で学んでいました。

また、学習者が置かれている環境やその言語を学ぶ理由は、時間と共に変化したりもします。

アドバイジングを通して、それぞれの学習者が置かれている環境や学ぶ理由や、それらの変化に合わせた、より良い学習方法やアイデアを見つけることができると考えます。

自分が得意だと思える、または、好きだと思える方法で言語を学ぶことができるから

言語を学ぶとき、その学習方法が苦痛なものだったら……。相当な根気や忍耐力があれば対して問題にはならないかもしれません。しかし、どうせ学なら自分が得意だと思える、または、好きだと思える方法で学んだほうが言語学習は楽しいはず。

言語学習は、必ず「教科書」を使わなければできない、なんてことはないと考えています。学習のリソースにできるものは、実はたくさんあります。アドバイジングを通して、言語学習の目的確認しながら、学習者が得意、または、好きだと思える学習方法や工夫の仕方をいっしょに考えることができます。