あこがれよ なかよくしよう おまえだけが ともだちだ
やなせたかし『人間なんておかしいね』
新潟県を拠点に活動をつづける作家 はらななかによる初の巡回展 『あこがれよなかよくしよう』
本展では、彼女の特別な色覚を通じた色彩豊かな動物画や風景画、そして、彼女の様々な疾患に由来して起こる幻視や幻聴、希死念慮へ抵抗し「生きるために」描かれた作品の約40点を展示する。彼女は世界を見たままに描く。しかし見たままの世界のすべては、私たちに見ることのない色を通じて描かれる。
あこがれよ なかよくしよう おまえだけが ともだちだ
やなせたかし『人間なんておかしいね』
新潟県を拠点に活動をつづける作家 はらななかによる初の巡回展 『あこがれよなかよくしよう』
本展では、彼女の特別な色覚を通じた色彩豊かな動物画や風景画、そして、彼女の様々な疾患に由来して起こる幻視や幻聴、希死念慮へ抵抗し「生きるために」描かれた作品の約40点を展示する。彼女は世界を見たままに描く。しかし見たままの世界のすべては、私たちに見ることのない色を通じて描かれる。
はらななか 新潟/京都 巡回展
あこがれよなかよくしよう
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新潟(展示)
日程:2025年2月1日(土)〜3月15日(土)
上記会期中の金・土・祝のみ開館
金曜日 【16:00-19:00】
土・祝日【13:00-19:00】
会場:フリースクールラック(新潟県加茂市駅前4-14 1F)
料金:無料(予約不要)
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京都(滞在製作+展示)
会期 : 2025年3月28日(金)〜4月6日(日)
開館 : 金曜・土曜・日曜 11:00-17:00(受付最終16:00)
料金 : 無料(予約不要)
会場 : ある街 chapter YAGI
京都府南丹市八木町屋賀南永寿33
専用駐車場あり(5台)
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主催|arumachi project、一般社団法人アーツカルチベート
協力|みずのき美術館、画材循環プロジェクト「巡り堂」
プロフィール|はらななか
2003年生まれ、新潟県在住。四色型色覚に似た特殊な色覚を通じた豊かな色彩の絵画作品を創作する。小学校時代に通った適応指導教室にて絵画製作の指導を受け、以降、主に水彩画での創作を開始。中学校在学中に統合失調症を発症し、精神科小児病棟に入院。閉鎖病棟での隔離をこれまでに四度経験する。中学校を卒業した2017年以降、絵を描くことから離れるが、2022年頃に創作活動を再開。統合失調症は現在も寛解せず、その疾患に由来する妄想や解離等の症状の渦中で絵画作品を創作することがある。過去の個展に『はらななか試展[小作品展]』(2022,9.新潟)など。
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ある街 chapter YAGI
ある街プロジェクトとは、京都府南丹市八木町で行われている「架空の街」をつくる演劇的思考を用いたアートプロジェクトです。
この舞台に足を一歩踏み入れるとあなたも街の住人です。様々なアーティストや豊かな特性を持った住人と交流し、現実と非現実が混ざり合う微睡みの街で不思議な物語に出会えるかもしれません。
Google map
ハーティー【4】(128×180mm/アクリル,パステル/2023)
「はらななか試展(Ⅰ)小作品展」では、作家、はらななかがこれまでに製作した絵画作品のなかから、F8号未満の小さなキャンバスなどに描かれた作品を展示します。愛着を持つ動物や風景等のモチーフを、優れて独特な色彩感覚で描く、はらななかの小作品との出会いを、ぜひお楽しみください。
はらななか試展(Ⅰ) 小作品展(終了しました)
会期|2024年7月5日(金)~9月28日(土)※会期を延長しました
上記会期中の金・土・一部の日曜のみ開館
開館|金:16:00~20:00
|土:12:00~20:00
|日:14:00〜16:00(9月1日の日曜日のみ)
会場|フリースクールラック/新潟県加茂市駅前4-14 1F
(コーヒー&レストラン ピノキオのビル1F)
※駐車場はありません。近隣の駐車場等をご利用ください。
入場料|無料(予約不要)
出展者 |はらななか
プロデューサー|長澤慶太
主催 |はらななか
共同主催|フリースクールラック(一般社団法人アーツカルチベート)
はらななか在廊日|未定 (決定次第随時更新)
ギャラリーツアー
個展『はらななか小作品展』に関連し、本展プロデューサーであり、フリースクールラックの室長でもある長澤が、このフリースクールでの活動と、本展についての解説をいたします。はらななかさんの創作と作品について、小さな文化芸術施設の意義について、フリースクールラックという場所についてなどなどのお話を通じ、この場所での活動や、はらななかさんの活動を、より深く知っていただければと思います。
文化芸術の場作りに関心のある方や、フリースクールの利用を考えている方など、どなたでもご参加ください。作品と共にお話しましょう。
ギャラリーツアー日時
9月1日(日)14:00〜15:30
9月7日(土)14:00〜15:30 17:00〜18:30
料金:無料(予約不要)
動物【5】プレゼント(297×420mm/水彩/2023)
自画像【2】(364×515mm/パステル/2023)
風景【1】C1小児病棟(190×268mm/水彩,パステル/2023)
動物【1】うさぎ/ぱんちゃん(364×515mm/水彩,青墨,アクリル/2023)
新潟日報にて個展の記事を頂きました。
プロデューサー 長澤慶太
8月31日の新潟日報朝刊にて、本フリースクールで開催中の個展『はらななか小作品展』の取材を頂きました。
この記事に関連し、また、大変なご盛況につき、9月28日(土)まで会期を延長することになりました。
記者の方には長い時間、丁寧な取材をいただき、色々な話を引き出してもらいました。
はらさんも、いままでお話したことのないことをお話したりと、とても心地よい時間でした。
しかし、字数が制限される新聞記事では反映されづらかった内容もあり、ふたつほど、取材でお話した内容にそくして、補足をしたいと思います。(なお、記事への指摘等ではありません。ディレクターズ・カット版、あるいはコメンタリーとしてお楽しみください。)
まず、はらさんの色覚について。
記事では、白い雪、黒いカラスがそれぞれ、〇〇色や〇〇色と説明されます。しかし、正確には、たとえば白が青や赤に見える、黒が紫などに見えるといった、ある色が別の色として置き換わるのではないようです。ただ、だからといってここでも説明はできません。はらさん自身も正確には言葉にできません。その色覚の複雑さを言葉にすることは難しく、あくまで絵を見る限りのなかで、感じることしかできないのかもしれません。たとえば、本展でも公開している犬の絵には、青い色が多く使われていますが、一方で、他の白い動物たちの絵は、灰色や黄色で描かれていたりもします。ある白い毛並みの動物が、自身の見たままの色で描いた作品それぞれで、そのつど異なる色で描かれる。それは、私達にとって白と見える色が、別のなにか一つの色に置き換わるわけでないという、その複雑さを表しているでしょう。また、記事の最後にある「大きなキャンバスに描きたい」という発言は、この色覚に関係しています。小さいキャンバスの場合、どうしても色を省略せざるをえません。はらさんが見えている色の全部を描き切るためには、省略の必要のない大画面が必要で、それゆえ大きなキャンバスでの作品をつくりたいと考えています。
色覚については、はらさん自身も上手く説明ができない歯がゆさがあり、人と違うことで過去に傷ついたこともあり、ここまでお話したのは初めてだったので説明も苦手です。新聞記事とコメンタリーをあわせても、おそらく、まだ十分な説明ではなく、よりよい言葉を現在も模索中です。なお、4色型色覚というものがあり、近い感覚かとも思われますが、いまのところ診断を受けていないため、私達ではその言葉を使わないようにしています。
次に、作品の創作について。
記事では、はらさんの創作における、障害や疾患と関係する部分を主に取り上げて頂きました。こちらも書かれていることに間違いはありません。ただ、はらさん自身は、幻視や幻聴の渦中だけでなく、それ以外のときにも沢山の絵を描いています。むしろ、体調の悪いときでなく、絵を描くことを心から楽しんでいるときこそ、絵の具を大事にできている、紙を大事に使えている、という理由から、そのときに描いた作品を好ましく感じているようです。また、記事に書かれた「生きるため」の創作とは、疾患時だけでなく、絵を描くこと全体が、はらさんを生かしているという意味合いもあり、障害や疾患に限定されない意味もあります。なお、今回の個展では、はらさんが楽しんで描いた作品を中心に展示しており、とても豊かな色彩の作品が目白押しです。
以上、新聞記事と合わせてお楽しみください。
はらさんの作品の素晴らしさが少しでも皆様に伝われば幸いです。