2025年12月18日15時27分更新
2025年12月18日15時27分更新
物忘れが始まった時どうする?
理解する認知症から、ともに生きる認知症へ
認知症のある人が、自ら語るとき、
私たちの見方は、静かに揺さぶられます。
このフォーラムは、
「正しい知識を学ぶ場」だけではありません。
一人の人が、いまも世界と関係を結びながら生きていることに、
その場で立ち会うこと――
そこから、認知症との向き合い方を考えていきます。
認知症のある方、ご家族、地域の方、学生の方――
今回のフォーラムでは、
認知症当事者の 下坂 厚さん(京都府認知症応援大使) の語りを中心に、堀田聰子さん(慶應義塾大学) が聞き手として寄り添います。
ここで起きているのは、
「語られる認知症」ではありません。
当事者がその場に立ち、語ることで、
私たちは「認知症の人をどう見てきたのか」
その視点そのものを問い直されます。
これを、私たちは
**「当事者が現前する」**と呼んでいます。
下坂さんの物語を聞くことは、
症状や経過を知ることではありません。
それは、
一人の人の世界に触れることです。
対談の場では、準備された答えよりも、
その場で生まれる言葉が大切にされます。
だからこそ、当事者は
「支援される存在」ではなく、
**「ともに考える存在」**として、そこにいます。
第一部:当事者の物語と対話
第一部では、下坂さんの語りと対話を通して、
「当事者が現前する」とはどういうことかを体験します。
そこでは、
支援する側/される側
教える側/学ぶ側
といった境界が、静かに揺さぶられます。
では、その気づきは、どこへ向かえばよいのでしょうか。
個人の感動で終わらせず、地域の実践につなぐとしたら――。
第二部では、第一部で開かれた視点を、
地域の実践へとつなぐ時間を持ちます。
初期集中支援チーム
→ 早くつなぐ。一人にしない。
社会福祉協議会(居場所・参加支援)
→ 語れる場、存在できる場を支える。
地域包括支援センター
→ 物語を、制度の中で失わずに支え続ける。
物語で終わらせない。
制度で閉じない。
その往復こそが、
これからの認知症支援のかたちだと、私たちは考えています。
Q. 専門的な知識がなくても大丈夫ですか?
→ はい。内容はどなたにもわかるように進行します。
Q. 認知症の家族がいます。参加してもよいですか?
→ もちろん大歓迎です。
Q. 当事者ですが、人前だと緊張します。参加しても良いでしょうか?
→ 大丈夫です。聞くだけの参加でも問題ありません。
Q. 当日、途中参加・途中退出はできますか?
→ できます。ご自身のペースでどうぞ。
Q.初めて参加 でも何を聞けばいいか分からない
→ まずは“感じたこと”をだれかと共有することから始めてください
Q.専門的なことばが理解出るか不安
→ 専門用語はほぼ使わずに進みます
内容の詳細は、当日の対話の中で柔軟に変わる可能性があります。
当日の流れ(概要)
第一部:当事者の物語と対話
認知症のある当事者が、自ら語り、対話する時間です。
私たちは「理解する側」ではなく、その場に立ち会う一人として参加します。
第二部:地域の支援機関による応答
第一部で生まれた気づきを、地域の実践へとつなぐ時間です。
個人の感動で終わらせず、「地域として何ができるか」を考えます。
近年、「認知症予防」という言葉がよく使われます。
けれど、認知症を完全に防ぐ方法はありません。
世界では、「防ぐ」よりも「変化に備える」
――リスクを減らすという考え方が大切にされています。
そのために必要なのは、
人の変化を前提にした地域のあり方※1
関係の中で、その人の存在を支える力※2
多様な組織が共通の目的でつながる連携※3
こうした視点を、
このフォーラムを通して、地域に広げていきたいと考えています。
※1 プリコグ 著名なアルツハイマー病研究者である、P.J.Whitehouseが自著にしるした”preventive care for cognitive decline throughout life"を略したもの。この場合の"preventive"は予防ではなく、生涯にわたる認知機能の低下に対する「備え」の意味。
※2 リエゾナ(Lia-zona):人と人の関係が回復をつくる意味の造語です。
人と人の関係性によって、自分らしさを取り戻し、地域で生きる力を育てる“関係の力”のこと。
音楽療法で見える、言葉をこえた「生のリズムと響き(ソノリティ)」がうみだす「つながり(リエゾン)」をイメージしています。
※3 コレクティブリンク:行政、企業、NPO、市民など、異なるセクターの組織が**共通のアジェンダ(目的)**のもとに結集し、複雑な社会課題の解決を目指すアプローチで、コレクティブインパクトとも言います。インパクトをうみだす連携のありようという意味でご理解ください。中京区認知症連携の会は、その一つです。