統計学におけるリサンプリング(再抽出: resampling)とは、1つの標本に基づいて新しい標本(副標本: subsample)を作成することです。
リサンプリングの主な方法として,ブートストラップ法とジャックナイフ法があります。
ブートストラップ法は元の標本から復元抽出(重複を許すランダムサンプリング)によって同じサンプルサイズの副標本を再抽出します。それを反復して多数の副標本から多数の標本平均を得ることで,中心極限定理により標本平均の分布は正規分布で近似されることを利用して信頼区間を求めることができます。信頼水準95%の場合は得られた多数の標本平均を昇順にソートして2.5%点と97.5%点のパーセンタイルを信頼区間とします。
ジャックナイフ法は主に分散を推定することを目的に使用されます。元の標本から1つ以上の観測値を除外しながら統計量を体系的に反復しながら再計算します。
これらの方法は小標本にも適用できますが、元の標本が母集団を十分に反映していることが求められます。偏った標本からは偏った結果しか得られません。