鳴く虫文化
鳴く虫文化
~虫の音を楽しむ~
~虫の音を楽しむ~
日本では古来より鳴く虫の奏でる音が人々に親しまれてきました。『万葉集』に虫の音を詠んだ歌が収録されており、鳴く虫と人のかかわりは少なくとも奈良時代までさかのぼることができます。平安時代には、マツムシやスズムシなど声のよい虫を選び採り、宮中へ献上した記録が残っています。また、紫式部の『源氏物語』にも虫の音を楽しんだ様子が描写されています。江戸時代になると、庶民の間でも、山野に出かけて虫の音を鑑賞する「虫聴き(むしきき)」や、鳴く虫を飼うことが盛んに行なわれました。
むしがりずせんめん
虫狩図扇面(江戸時代・18世紀)
出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)
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