主催・共催挨拶

主催:室戸高等学校長 藤田勇人


 この度はご多用のところ本交流会にご参加くださり、誠にありがとうございます。多くの方々のご支援を賜り、ここに「ユネスコ世界ジオパーク高校生国際交流会」を開催できますことに、心より感謝申し上げます。

 室戸高校は文部科学省「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の研究指定校として、「郷土への愛着と誇りを持ち、高い志を掲げてグローバルな視点で地域の発展に貢献できる人材の育成」を目指し、令和元年度より取り組みを進めてまいりました。

 この指定事業において「ユネスコ世界ジオパークとともに」をテーマとし、三年間の取り組みの集大成として位置付けていたのが、本交流会でございます。当初の計画では、国内外のジオパーク関連地域に参加を募り、室戸市で一堂に会することで、室戸ユネスコ世界ジオパークの魅力を存分に味わっていただくとともに、ジオパーク地域の高校生のネットワークを広げ、横のつながりを強める素晴らしい機会となることを期待しておりました。しかし、予期せぬコロナ下にあって、長引く休校により海外地域の参加ができなくなったり、オンライン開催への変更を余儀なくされたりと大幅に規模を縮小しての開催となってしまいました。

 その他の活動においてもオンラインでの交流が大半となり、他地域への訪問はじめ直接の交流を控えざるを得ない状況が続いております。しかし、こういった状況であるからこそ、高校生と地域とのつながりがより強固になったという一面もあるのではないでしょうか。室戸高校においては、これまで以上に室戸市をはじめとする地域関係機関、関係者との連携が進みました。今回分科会でもご紹介します、防災・減災や室戸市のユニバーサルジオツアーをテーマにした探究活動においては避難所1日宿泊体験や室戸岬ツアーの実施をはじめ、高校生のために様々な企画を実施してくださっています。

 本校に限らず、今回参加されている高校生の皆様の取り組みも、地域との協働なくしては成しえなかったのではないでしょうか。思うように活動ができず制約の多い状況下ではありますが、地域社会に目を向け、高校生として何ができるか、地域貢献について深く考える良い機会になったのではないかと、室戸高校生の活動を見て感じております。本交流会のような機会を経て、生徒の活動を取り巻く人々の横のつながりが生まれ、広がり、強くなることを願っております。そして、このような、人と人とのつながりこそが、本交流会のテーマでもある「持続可能な地域社会実現のために高校生ができること」という問いかけへの答えなのかもしれません。繰り返しになりますが、本交流会への参加を機に、ジオパークという素晴らしい地球遺産を軸としたつながりが広がっていくことを願っております。

共催:室戸市長 植田壯一郎 様

市長挨拶_容量少.mp4

共催:室戸市教育長 百田貴昌 様

 古代からの地球の息吹を感じるこの美しい室戸ユネスコ世界ジオパークに国内外のジオパーク地域の高校生が一堂に会して持続可能な社会の実現というテーマのもと「ユネスコ世界ジオパーク高校生国際交流会」がオンライン開催されることに心からお喜び申し上げます。

 さて、室戸市教育委員会では現在、学校・保護者・地域住民等が一体となって子供たちの豊かな成長を支える、「地域と共にある学校」づくりをテーマに学校運営委員会やコミュニティスクールの設置を推進しております。今回の交流会の実施を機に地域で唯一の高等学校である室戸高校と室戸市保小中学校との更なる連携が実現することを祈念し、交流会開催のお祝いの言葉といたします。

共催:室戸ジオパーク推進協議会 大西亨 様

 

 この度は、高知県立室戸高等学校において、「ユネスコ世界ジオパーク高校生国際交流会」が開催されることに、心よりお慶び申し上げます。

 室戸ジオパークは、2011年9月に世界ジオパークの認定を受け、昨年10周年を迎えることとなりました。室戸ジオパーク推進協議会はこれまで、貴重な地質遺産や文化の保全とともに、観光や防災、教育などに取り組んでまいりましたが、特に、地域唯一の高等学校である室戸高校とは、地域や防災の学習をはじめ、国際交流等、様々な取り組みを進めております。また、これらの取り組みを持続的に発展させることを目的に、2021年7月に連携協定を締結したところであります。

 今後におきましても、地域に誇りを持つ素晴らしい人材の育成や、地域の活性化に繋がる、魅力的な活動を、共に進めていくことを祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。