福建系漢民族の民間信仰データーベース(一部制作中)

I 王爺廟調査記録

以下1~30は、二回の調査(1995.12-96.1,96.12-97.1)で訪問した王爺廟についての基礎的なデータである。データ・ソースは、出典が示されていないものは、聞き取りによる。また、巡境、送王船儀礼などの有無は、特に注記しない限り解放前の状況である。また、生日や祭典の日時等は、特に断りのない限り、農暦に従っている。

1.池王宮

2.護安殿

3.龍陽殿

4.鳳儀殿

5.青龍寺・池王府

6.鳳山寺

7.教苑代天府

8.洞口廟

9.千歳廟

10.王爺公壇

11. 天賜東宮

12. 富美宮

13. 文興三王府

14. 寧海廟

15. 鎮海宮

16. 六姓府

17. 青山宮

18. 水美宮

19. 迪済亭

20. 東澳廟(王爺廟

21. 泗美宮

22. 王爺公廟

23. 王爺公廟

24. 徹漢伍王府

25. 富美宮

26. 渓源番王府

27. 嶼宮三王府

28. 鐘霊殿

29. 鎮海宮

30. 鎮江宮

II 泉州市の王爺廟

以下の表II-1は、泉州市区道教文化研究会編 1996『泉州市区寺廟録』の中から「王爺」と思われる神を主神として祭っている廟を抜き出したものである。本書には、 688宇の寺廟が採録されているが、そのうち王爺と思われるものが少なくとも 119宇あり、全体の17,3%を占めている。

但し、筆者(三尾)は、これらの廟のほとんどを実際には調査していないので、名称のみから王爺であるか否かを判断しているに過ぎない。このため、遺漏や思い違いがあり得ることを断っておきたい。*がついたものは、王爺がその地域(自然村、集落)の守護神(「境主」)となっている場合である。#がついたものは、既に廃絶したものである。

また、II-2では、これらの廟の規模を知るために、寺廟面積について表にまとめた。


表II-1 王爺廟
表II-2 寺廟面積

III 石獅市永寧鎮の王爺

以下の表は、永寧鎮社会事務弁公室 1996『永寧鎮各村”普度”日及”仏生日”備忘録』の中から「王爺」と思われる神を抜き出したものである。この備忘録には、神としては、77尊が記録されているが、そのうち王爺と思われるものが35尊であり、全体の45,5%を占めている。但し、筆者(三尾)は、これらの廟を実際には調査していないので、名称のみから王爺であるか否かを判断しているに過ぎない。このため、遺漏や思い違いがあり得ることを断っておきたい。

石獅市永寧鎮の王爺


IV 参考文献録

※ABC順。中国語についてはピンインで音を取った。


4.参考文献