地点：福建省厦門市同安県大嶝鎮嶝崎村崎口自然村。
創廟年代：順治37年（1679年）以前（池府王爺が元威殿より分霊した年。但し、実際には順治年間は19年即ち1661年まで）。
主祀神明（生日）：青龍寺は七星娘娘、蔡府王爺。池王府は池府王爺、蔡府王爺。蔡府王爺の生日は5月18日。
配祀神明及び同祀神明：註生娘娘、劉府千歳、八殿王、池王大公子、蔡府大公子。
祭祀圏：同安県馬巷大嶝鎮嶝崎村鎮崎口自然村（人口約1000人。70％が蔡姓）。
王爺の起源：蔡府王爺の本名は蔡攀龍、字は君寵、号は躍捉蔡包土・陳貴福（1992）では、「躍州」）。金門平林の人。
蔡包土・陳貴福（1992)によれば、街に行って商売をしているときに、見込まれて婿に入った。従軍して功があったので、「厦門提標干総」に抜擢され、海上の盗賊から商人や漁民を守った。
その功で、次に「厦門守備」に抜擢され、「游撃将軍」になった。その後、澎湖の右営游撃将軍にもなった。
乾隆51年には台湾の争乱の鎮定にも出動し、「海壇総兵」「台湾鎮総兵」「福建陸路提督」等を歴任。嘉慶３年（1798年）に卒。１００年ほど前、玉皇大帝より「代天巡狩蔡府王爺」の玉旨を受けた。
送王船儀礼：無。
巡境（有無及び範囲）：不明。
分霊：シンガポール（タンビニーズ聯合宮内）、インドネシア。
管理組織：理事会あり。