フィラリア予防によって犬の平均寿命は2倍以上と格段に伸び、多くの子がより長く健康的に過ごせるようになりました。
あらためて、フィラリア症や予防法について知識を深めていただけると幸いです。
犬の心臓や肺の血管に寄生する寄生虫です。
蚊によって感染します。
外に出ず、室内だけで生活する子にも感染のリスクがあります!
感染が進むと心不全や肺の異常を引き起こし、命に関わります。
フィラリア症は成虫になる前に駆虫薬を服用することで予防できる病気です。
予防をしない場合
成虫による諸症状(咳や息苦しさ、おなかが腫れる etc)で苦痛を伴う
治療に長期間かかり、治療費も多くかかる。
費用や投薬の手間などが予防するデメリットになりますが、予防しないデメリットのほうがとても大きいため、必ず予防しましょう。
フィラリア予防薬は服用時にすでに体内にいるフィラリアの幼虫を駆除します。
体重によって投薬量が変わるため、来院が必要です。
動物病院で指定された日に必ず投薬してください。
近年は下記のように予防薬の種類も増えてきました。獣医師とその子の性格や費用にあった予防薬を相談しましょう。
内服薬
月に1回服用する錠剤。
①フィラリア予防のみ
②ノミ・ダニ予防のみ
③フィラリアとノミダニ予防ができるお薬 があります。
チュアブルタイプ
月に1回服用するおやつのようなお薬。
①フィラリア予防のみ
②ノミ・ダニ予防のみ
③フィラリアとノミダニ予防ができるお薬 があります。
スポットオン(滴下薬)
皮膚に塗布するタイプ。おくすりが飲めない子にも予防しやすいです。
①ノミ・ダニ予防のみ
②フィラリアとノミダニ予防ができるお薬 があります。
注射薬::年1回の注射で1年間持続型する注射タイプのフィラリア予防薬。
導入検討中です。ご希望があれば獣医師にお伝えください。
ノミダニ予防は別途必要です。
同時にノミダニ予防も欠かさずに行いましょう。詳しくは ノミ・ダニ予防について をご覧下さい。
蚊が活動を始める1か月前からフィラリア予防薬を開始します。
蚊が飛ばなくなったあとも1か月間継続します。
2024年現在、広島県では最低限 5〜12月までの服用が必要です。
感染しているのを知らずに予防薬を投与すると突然死などの副作用が出る可能性があります。
予防薬を始める前に必ずフィラリアに感染していないか血液検査を受けましょう。
採血時に同時に健康診断(血液検査)ができますのでこの機会に一緒に行いましょう
→ 健康診断について
Q. 動物病院以外でフィラリア予防薬を買うので検査だけしていただけますか??
A. 当院では検査のみはお受けしておりません。
フィラリア予防薬は獣医師の指導のもと処方される要指示薬です。
当院では飼い主様が独自で購入されたフィラリア予防薬の真偽が判断できませんので、購入元に検査をご依頼するようお願いいたします。