『MURAKAMI REVIEW』

オンライン雑誌『MURAKAMI REVIEW』（ISSN：2434-5148）

【巻号一覧】

第0号（創刊準備号） 2018年

• 横道誠「村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の 3 つの論点―7 つの翻訳(英訳、フランス語訳、2 つの中国語訳、ドイツ語訳、イタリア語訳、スペイン語訳)、ポップカルチャーの変質とセカイ系の現状(あるいは新しい文学史の希求)、大江健三郎の「ファン」としての村上―」

• Jonathan Dil, "The Alchemy of Recovery in Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage" 

• 山﨑眞紀子「村上春樹とイタリア―『遠い太鼓』ローマ編・『ノルウェイの森』誕生の地探訪記」―」

第1号（創刊号） 2019年

• 村本邦子「物語のはじまりとしての『風の歌を聴け』～「僕」は何に病んで自己療養に向かうのか？～」

• 奥田浩司「『ねじまき鳥クロニクル』における日本への旋回―交差する戦争と神秘体験」

• 山根由美恵「〈地下鉄サリン事件〉というモチーフの可能性─辺見庸「ゆで卵」、村上春樹「アンダーグラウンド」、重松清「さつき断景」、馳星周「9・11 倶楽部」、川上弘美「水声」─」

第2号 2020年

• 三宅香帆「『ノルウェイの森』の隠蔽 ―「螢」「めくらやなぎと眠る女」『風の歌を聴け』と比較して―」

• 林真「村上春樹の紀行文と小説における相互影響について —1980 年代から 2010 年代まで—」

• アンナ・ジェリンスカ=エリオット、メッテ・ホルム、（翻訳）杉野 久和「ヨーロッパの空に浮かぶ二つの月—村上春樹『1Q84』を翻訳すること―」

• 仁平千香子「Chikako Nihei, Haruki Murakami: Storytelling and Productive Distance」 

• 山愛美「山愛美『村上春樹、方法としての小説 記憶の古層へ』 」

• 石田仁志「石田仁志・アントナン・ベシュレール編『文化表象としての村上春樹』」

第3号 2021年

• 横道誠「村上春樹の渡独体験ー「三つのドイツ幻想」と「日常的ドイツの冒険」を中心とした考察ー」

• 米村みゆき「ギミックとしての認知症ー村上春樹『1Q84』『騎士団⻑殺し』ー」

• 髙橋龍夫「「海辺のカフカ」論ー方法としての歴史性ー」

• 落合貞夫「落合貞夫『「悪」とたたかう村上春樹』」

• 小山鉄郎「小山鉄郎『村上春樹の動物誌』」

• 根本治久「根本治久『村上春樹謎とき事典1 2 3』」

第4号 2022年

• 内田康「本のある空間をめぐる4つの断想」について—雑誌『BRUTUS』と村上春樹」

• 石原深予「「愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできない」ということ—村上春樹『ノルウェイの森』の「直⼦」考」

• 関氷氷、楊炳菁「「ファミリー・アフェア」における渡辺昇論」

• 横道誠「村上春樹と「脳の多様性」—当事者批評（逆病跡学）と健跡学を実践する」

• 山根由美恵「村上春樹　〈物語〉の行方—サバルタン・イグザイル・トラウマ」

• 浅利文子「村上春樹—物語を生きる」

第5号 2023年

• 山根由美恵「村上春樹／リチャード・ブローティガン／スティーブン・キング──「めくらやなぎと眠る女」論──」

• 駒ヶ嶺泰暁「〈言祝ぎ〉の物語──村上春樹「タクシーに乗った男」論──」

• 榊裕希「村上春樹「独立器官」論──後藤へ向けられたテクストとして──

• 関氷氷／楊炳菁「村上春樹短編小説「レーダーホーゼン」における＜レーダーホーゼン＞と＜半ズボン＞」

• 荻原桂子「不在の父──村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」論──」

• Jonathan Dil, Haruki Murakami and the Search for Self-Therapy: Stories from the Second Basement

• 小山鉄郎『村上春樹クロニクル ＢＯＯＫ１ 2011～2016』、『村上春樹クロニクル ＢＯＯＫ２ 2016～2021』

• 中村三春『接続する文芸学――村上春樹・小川洋子・宮﨑駿』

• 武内佳代『クィアする現代日本文学――ケア・動物・語り』

• 芳川泰久『村上春樹とフィクショナルなもの――「地下鉄サリン事件」以降のメタファー物語論』

• 邵丹『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳——藤本和子、村上春樹、SF 小説家と複数の訳者たち』

• 小島基洋／山﨑眞紀子／髙橋龍夫／横道誠（編）『我々の星のハルキ・ムラカミ文学——惑星的思考と日本的思考』