Aさん
得意の英語とメール即答の技を駆使して、目黒トーストマスターズクラブをよりいっそう「世界一やさしいクラブ」にしようと奮闘中。
仕事上でのコミュニケーションに悩んでいたときに、妹から教わりました。
もともと、話すより書く方が得意です。普段パソコンに向かっている仕事で英語も日本語もあまり話す機会がなく、口下手でもそんなに困らなかったんですが、自分の「伝え方」に問題があることに、ある日ふと気づいたんです。
職場の方針が変わり、グループで仕事を進めることが多くなりました。初めて一緒に仕事をする人もいて、知っていること前提で背景を省略して話すと通じなくなってしまったのです。
長年同じところで働いていると甘えもあり「わかっているよね」という感じで手短に話をしてしまう癖がついていました。それを直して、わかりやすく誰にでも通じる説明ができるようになりたかったのです。自分のことを知らない人にスピーチをするというのは、いい訓練になると思いました。
まず、例会が開催される場所・曜日で選びました。私は、平日は仕事で参加が難しいので、土曜日の夜開催という目黒クラブに見学を決めました。家からも近いですし。
バイリンガルクラブというのも大事なポイントでした。他に条件に合うクラブもあったんでしょうが、最初にゲストとして例会参加したその日に決めてしまいました。
クラブの雰囲気がよかったのと、とても親切にしてもらって嬉しかったというのがあります。ただ、内容は濃いのにスケジュール通りの分刻みで例会が進行してたり、司会の方がプロ並みに話し上手だったり、自分がこの中でやっていけるんだろうかという不安もありました。
それでも例会に何度も参加しているうちに、みんながみんな、話し上手で進行がうまいわけではない。下手でもレジュメに沿って一生懸命にすればいいんだということがわかってきました。
たくさんあります。
まず一つは、人前で話すことが苦手ではなくなりました。スピーチや論評を積み重ねているといつしかあまり緊張しなくなりました。仕事で同僚と対話するときも、相手に予備知識がなくてもわかるように常に心掛けるようになりました。以前のように「それ、何のこと?」と聞き返されることがなくなったので、成果がでているんだなと思います。
もう一つは、英語能力が上がったことです。英語を即興で話したりスピーチ原稿を書いたりすることは難しいですがいいトレーニングになります。私の場合、スピーチを暗記する過程で何度も書き直ししたり構成を変えたりするので、時間も気力も費やします。その分うまくいくとすごく達成感があります。論評者の方をはじめとするメンバーから適切な指摘やコメントをもらえることも励みになっています。
最後に、思ってもみなかったことに挑戦できるということがあります。以前は自分が司会をしたりホームページを編集したりするとは想定していませんでしたが、振り返ってみると入会以来、他のメンバーの温かなサポートを受けながら、いろいろなことに挑戦できています。自然と人脈も広がり、世界が広がりました。